こしらGPT師匠に、「落語の面白さ」を聞いてみた

「教えて! こしらGPT師匠」 第1回

超大事なオチ


 よっ、いいところに気がつきましたね!

 落語のオチ(サゲ)、ここが分かると落語100倍面白くなるんですよ。落語の話の最後の一言で笑わせる決め台詞、それがオチです。漫才の「なんでやねん!」とか、コントの爆発オチとかと違って、落語のサゲはクスッと笑える、知的で粋な一撃。言うなれば――

・お茶漬けの最後に乗ったワサビ
・ドラマの最後5分でのどんでん返し
・スタンドアップコメディの「That’s my time!」


 ……みたいなもんです。しかも、落語ではこの「サゲ」がないと成立しないと言われるくらい、超大事。サゲがあって初めて、「落語としてのカタチが整う」と言われてます。「オチ」じゃなくて「サゲ」っていうのも、「落とす」って動作的な感じが粋でしょ? 実はサゲにも分類があるんです。いくつか代表的なのを見てみましょう。

①地口オチ(言葉遊び系)
 いちばん多いタイプ。「ダジャレで落とす」と言えば分かりやすい。例えば、『時そば』。

男 「……七、八、今、何時だい?」
そば屋 「へい、九つ(深夜12時)です」
男 「十、十一……」
男、代金を一文ごまかす。

→ 後日、マネして別の男がやるも、
別の男 「……七、八、今、何時だい?」
そば屋 「へい、四つ(午後10時)」
別の男 「五、六、七……」

 この「時」を使ったダジャレでオチるのが地口オチ。

②考えオチ(皮肉・どんでん返し)
 話の流れを「えっ?」と裏切る、ちょっとひねりのある知的なサゲ。例えば、『死神』。

 死神に「ろうそくの火が消えたら死ぬ」と言われてた男、ろうそくを入れ替えて延命しようとしたが……手が滑って、ロウソクが倒れて、火が――
→ パチッ…(消える)
→ 「…バカは死ななきゃ直らない」

 これが考えオチ。笑いとゾクッが両方くる。

③仕草オチ(無言系)
 言葉ではなく、身振りや顔だけで落とすタイプ。演者の腕が試される! 例えば、『猫の皿』。

 骨董屋が茶碗を売ってるが、実は猫用の皿が超高価。男がそれに気づき、猫と一緒にその皿を買おうとするが……
→ 店主「え? 皿? ダメダメ、あれは猫用です」
→ 男「……(ガッカリ顔で立ち去る)」

 っていう、顔だけで客席が爆笑っていう高等テク。

④仕込みオチ(伏線回収)
 序盤で仕込んだセリフや設定が、最後のサゲで“回収”されるパターン。例えば、『初天神』。

 子どもが「おっかさんに言いつけるぞ」と連呼してわがまま放題。お父さん、ついに怒って――
→ 父「こら!これ以上言うと、おっかさんに言いつけるぞ!」
→ 子「……それ、オレのセリフ!」

 ここで爆笑。完璧な構造美。