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私が思う「落語界とお笑い界の違い」(中編)

ピン芸人・服部拓也の「エンタメを抱きしめて」 第3回

私が思う「落語界とお笑い界の違い」(中編)

今回は、妄想で生放送の落語大会なども考えてみました

服部 拓也

執筆者

服部 拓也

執筆者プロフィール

階級制度や大会などをご紹介!

 前回の「前編」に引き続き、私の主観と経験と、ひと匙程度のフィクションを添えて「落語界とお笑い界の違い」について書かせていただきます(今回も筆者の主観に基づく内容で、間違いもあるかもしれませんが、ご了承ください!)。

 そして、「中編」と題していますので、あと1回はこちらのテーマで書かせていただきます! そう、3部作! 映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でいうところのパート2! 未来ではっちゃける感じ!! では、どうぞ!

落語は前座、二ツ目、真打

 落語界には、「階級制度」という伝統に従い、芸歴・キャリアを重ねて昇進していくことを、ここ数年で深く知りました。

 階級の名称は、前座→二ツ目→真打。

 ざっくりとした年数の基準は、次のとおりです(協会や一門によって違いがあると思います)。

・入門1年目~5年目が「前座」
・6年目~17年目前後が「二ツ目」
・17年目前後からが「真打」

 私がお世話になっている東新宿カフェコマドでは落語会を頻繁に開催していますが、そこでで知り合った落語家さんは大体、入門から15年ほどで真打に昇進されています。

 上方(関西)の落語界には、そういった年季で真打に昇進する制度が明確にはないということも知り、面白い文化だと思いました(ちなみに上方では、聞くところによると「売れたら真打」という何となくの基準があるみたいです)。

 ここ数年、落語会に携わらせていただくうちに、この制度をあまり落語に詳しくない一般の友人や芸人仲間に話す時に、「真打昇進の例え」を色々考えるのですが、今のところのわかりやすい例えとして、アニメ・漫画が好きな方には、真打は「鬼滅の刃」でいう「最高位の階級の”柱”」と伝えると、「あーなるほどぉ~」というリアクションを頂けることがあります(作品観てない方は、すみません!)。

 それ以外にも、スポーツが好きには「○○!」、映画・ドラマが好きには「○○!」、料理好きには「○○!」、動物好きには、「○○!」と、キレッキレの例えを繰り出す「島田紳助さん」ばりに絶妙の良い例えを出したいのですが、まだ良き表現が生み出せてないので今後の課題にさせてください。すみません(笑)

 そもそも、「柱」という例えも、本職の方からしたら違うのかもしれませんが、そういった昇進制度があるのは、芸歴を重ねる上で、1つの目標になるので良い文化だと思います。