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そうめんの違いがわからない男、専門店へ行く
「かけはしのしゅんのはなし」 第2回
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そうめん専門店に行ってきた!
でもそんなことを言ったら、お蕎麦やうどんだって、家庭で食べても美味しい乾麺や生麺もありますよね。何が違うんだろう? 比較対象があるかないか、というのも大きいのでしょうか。自宅で美味しいお蕎麦を食べても、外のお蕎麦の美味しさは別だと考えますもんね。
となると、外のそうめんの美味しさを知らなくて、家庭のそうめんが美味しいと結論づけて良いのか。それに考えてみれば、家庭のそうめんだって茹で方や盛り付け方も違いますからね。沸騰したお湯にそうめんを入れてそのまま茹でる人もいれば、火を止めて予熱で茹でる人もいますし。大きいお椀に氷水と一緒にそうめんを入れたり、大皿で取りやすいように一口サイズに巻いてあったり。
ここは、「そうめん専門店」に行って調べてみるしかない! そもそもあるのか、そうめん専門店なんて? 調べてみたらありました!

という訳で、都内のそうめん専門店に行ってきました。
場所は百貨店のレストランフロアにあり、平日のお昼どきということもあってほぼ満席。数多くのスープやトッピングを自由に選ぶことができ、自分好みの食べ方を見つけられる探求心をくすぐるスタイル、そしてお洒落な店内。
カウンター席に通されてメニューを開き、まず麺を三種類から選びます。これは選ぶのが難しい! 厳選した小豆島(しょうどしま)の手延そうめん三種類。
ベーシックを頼んでおけば間違いないのでしょうが、最高級という文句も気になります。折角なら、全部頼んで食べ比べよう。つけ汁も選べるので、麺つゆ、ごま豆乳つゆ、トマトつゆの三種類を注文します。