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2025年7月の最前線(聴講記:神田こなぎ真打昇進披露興行、二ツ目時代、軍談ウィーク。そして「琴調の夏」を前にして)
「講談最前線」 第4回
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夏の風物詩「琴調の夏」
講談協会の会長を務める宝井琴調が今年も、夏の風物詩たる「琴調の夏」で、7月下席(21~30日)の鈴本演芸場でトリを務める。
今年は「天保六花撰(てんぽうろっかせん)」。お数寄屋坊主の河内山宗俊(こうちやまそうしゅん)をはじめとした、和歌の六歌仙から名を取った登場人物が暗躍する連続物で、二代目松林伯圓がまとめた作品でもある。
歌舞伎に行くと「天衣紛上野初花(くもにまごううえののはつはな)」という演題になるように、舞台は鈴本演芸場のある上野と、その近辺でもある。世情の不満をぶつけるように、登場人物になり替わって琴調が聞かせる啖呵と物語の行方を楽しみたい。

宝井琴調
中入り前には、一龍斎貞橘、一龍斎貞寿、今回ここでも名を挙げた銀冶、琴鶴といった真打に、一記、貞奈、凌天、そして中入り後には人気の田辺いちかも出演するので、連日通うのも良し、また気になる演目の日に足を運ぶのも良し!だ。
この夏も講談から目が離せない!
この夏も講談が面白い!
(以上、敬称略)
▼鈴本演芸場 7月下席(21日~30日)夜の部の番組
(毎月13日頃、掲載予定)