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戦え! 抗え! どうか正気に! 6月のわたし
東家千春の「宇宙まで届け! 圧倒的お転婆日記」 第3回
- 連載
- 浪曲

画:東家千春
5月~6月のお転婆感
前回の連載で愚痴りまくったように、5月後半は地獄のように暇でしたが、6月は自主企画が3本も入ってて(しかも同じ週。バランス!)いろいろなことが目まぐるしく起きて、情緒がおかしくなって泣いたり、お酒を飲みすぎたりしました。夏に向けて、心が開放的になって楽しい時期です。冬は老化を進ませるらしいですが、その理論だと夏は若返る? 若返りたい! 今月もよろしくお願いします。
5月後半
5月23日(金) 健康診断
ぜんぜん血採れず。「注射針の中の空気圧と血圧が拮抗していて、今、空気圧がギリ勝ってて血が採れません。頑張ってください。手ぐーぱーしてください」と、注射針を刺されながらおとなしく、しばらくぐーぱーする。悲しかった。
バリウム検査では指示されたほうと逆の方向に回ってしまい、「違う!」と怒られた。はじめてのバリウム検査の時は、「いい動き!」と褒めてくれたのに。悲しい一日。
5月24日(土)
知人とLINEしていたら、やりとりの途中から急に関西弁になったので「関西人でしたっけ」と尋ねると、「違います」と返ってきたのに、そこからずっと関西弁だった。怖い。なんで? 理由教えて!
5月25日(日) 小岩へ
昼から小岩のライブハウスへ。30代後半くらいの友人が「年を取ったら、もう鮮やかな青とか白とかは着れない」と話していた。ガーン。ぜんぜん着てるし。
夜になり、はる乃姉さんから「千春さんにプレゼント♥」とわたしが好きな落語のお兄さんの暗い顔の写真ばかりが大量に送られてくる。お姉さん! 笑顔のお兄さんください。
5月26日(月) 散歩
金持ちの家を見に行きたいという友人と散歩。その友人は普段金持ちを憎んでいるのに、「どうして金持ちの家見るの好きなの?」と聞いたところ、「城見てる感じ」と返ってきて、すごく腑に落ちる。
5月31日(日) 豊子師匠のお宅へ
いつも弾いていただいている理緒さんのお師匠さんの豊子師匠のお宅でお稽古。「お手本で弾いてください」と頼む理緒さんに、「アンタの稽古なんだから、アンタが弾きなさい」となかなか弾いてくれない豊子師匠。
豊子師匠の三味線がどうしても録音したい理緒さんは、「では、一緒にお願いします」と頼んでそっと気づかれないように自分は徐々に弾くのを止めていくという手を使っていた。豊子師匠の「浪曲は、浪曲師と曲師の戦争だ」という言葉を速攻でメモする理緒さん。