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戦え! 抗え! どうか正気に! 6月のわたし
東家千春の「宇宙まで届け! 圧倒的お転婆日記」 第3回
- 連載
- 浪曲
6月前半
6月1日(日) 秀勇さんと稽古
秀勇さんは、いつもお稽古の時にたくさん食べ物をくださる。今日は甘いパンくれた。牛しぐれ煮もくれた。「家でお姉さんが料理しなくていいように」とのこと。お会いしたの2週間ぶりくらいだったけど、「ひさしぶりです」「会えてうれしいです」「ひさしぶりだったので、つい話すぎちゃいました」と言われる。わたしは秀勇さんにすごく愛されている気がする。報いたい。
6月2日(月) 浪曲定席木馬亭
30代後半(推定)の前座の琴哉さんが輝くような真っ白いシャツを着ていたので、「こないだ、男性の友人が年を取ったらもう白は着れないと言っていたのですが、琴哉さんはどうお考えですか」と尋ねたところ、「あ、いや、あの、それはですね、ええ、やはり、自分が着たいものを着るということがですね、はい、重要なのではないかと。わたしはそう考えますね」と回答。
そのやりとりを聞いていた秀勇さんが「ある日突然、洋服が似合わなくなることをファッション更年期と言うらしいですよ」と発言。
6月3日(火)
レゲエ界隈のライブハウスでは、英語の「Yes, man」から派生した「ヤーマン」っていう挨拶が流行っていたんだけど、それがいつの間にか進化を遂げて、今ではみんな「おやまんです」と言うようになっているという話を聞いた。
6月4日(水)
千葉に住んでいる人に「千葉のどの辺ですか?」と聞いたところ、「チーバくんの鼻の先が今、住んでいるところで、ベロのところが実家です」とのこと。すごいわかりやすい。
6月8日(日) 本の長屋浪曲会
すっぴんの状態で、おでこ全開にして街を歩いていたらひさしぶりの知人とばったり。別れ際に挨拶くらいの気持ちで「じゃあ、今度ご飯でも行きましょう!」と言ったら、3秒くらいフリーズされ、「え?」と言われ、「ああ」と苦笑いされ、「そうですね」と逃げるように去っていきました。わたしがすっぴんだったからですか?
夜は、高円寺で毎月開催している本の長屋浪曲会。三味線の理緒さんは16時くらいにサンドイッチを食べ、18時くらいにわたしの差し入れのおにぎりを2個食べ、プリンを食べ、そのあとサンドイッチも食べた。

6月9日(月) 理緒さんと稽古
いつも稽古しているカラオケ屋の向かいのカフェのメニューにバスクチーズケーキがあり、「ダイエット終わったら行きたい」と理緒さん。昨日、あれだけ食べておいてダイエット中だった?
6月10日(火) 月のあかり講談会
講談の神田陽乃丸姉さんの会にゲストで呼んでいただいた。お姉さんがビール好きすぎて、終演後の乾杯の時、みんなにビールが行き渡るのが待ちきれず、「ひとくちだけ先に飲んじゃおっか」と小声でおっしゃるのを必死で止めた。

6月13日(金) 大爆発! お笑い研究会
自分企画の会。お笑い芸人の街裏ぴんくさん、落語家の瀧川鯉白兄さんがゲスト。開口一番、玉川き太さん。お三味線、理緒さん。
わたしが19歳くらいの時から舞台を見続けてくれているお客さんが、鯉白兄さんともお知り合いということが判明。そのお客様いわく、「下ネタ仲間」とのこと。下ネタ仲間って、なにする仲間。

6月14日(土) 中野ウナカメ寄席
2日連続、自分企画の会。落語家の立川談声さん、お三味線は理緒さん。
三人ほぼ同世代。楽屋での女子トーク。「うねうねした白髪が生えてくるのが嫌で、この間『白髪 陰毛 対策』で検索しました」「エロいページがたくさんヒットしませんか」「白髪と入れた時点で、エロは消えます」とのこと。
