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伎芸天

「くだらな観音菩薩」 第9回

伎芸天

画:林家きく麿

林家 きく麿

執筆者

林家 きく麿

執筆者プロフィール

みんなで浅草でハモろう

 あけましておめでとうございます。林家きく麿です。

 1年って、あっという間ですね。

 つい先日、池袋演芸場でトリを務めた気がしますよ! ……って、おい! それは12月の上席だから、先日だよー。

 駄目だよ~、何言っちゃってるのよ~。

 審査員の皆さん、わざわざ北九州から出てきて30年やってるんだって。
 頑張ったのに~。

 デ、デデ、デ、デデ、あとひとつだよー、
 フォワン、フォワァン、フォワァンフォワァン~。
 合格せず! 不合格~!!

 仮装大賞、合格しなかったじゃないかー!

 合格しないと、浅草演芸ホールで師匠・木久扇が高座の最後で「浅草の唄」を歌う時に、バックコーラスで一緒に歌わされちゃうんだよぉぉ~。

 ♪あ~あ~ぁ、浅草の、そのう~た~ぁ~を~♪

 どうだ! 知らない歌だろ。君も木久扇バックコーラス隊に入らないか? 君が入ってくれたら、私はコーラス隊を抜けられるぞ!

 ――ズコー!! 何じゃそりゃ。

 それじゃあ、妖怪の呼子じゃないかよぉ~。

 鬼太郎シリーズにたくさん出ている、妖怪の呼子。山奥で大きな宝石を持って、人の来るのをじっと待ち、人が来ると「これをあげるよ」と言う。人間がそれに触ると呼子と入れ替わり、その場から動けなくなる。そして新しい呼子になって、人が来て宝石に触ってもらうのを待つしかなくなってしまうのである。ちょっと怖いですよね。

 新しい前座が入らないから、何年も前座をやらされているみたい。ちょっと怖いですね。