伝統を纏い、革新を語る 神田陽子(中編)

「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第12回

「世相瓦版」の真価

陽子 ありがとうございます。あれはTBSラジオでやじうまレポートというのをやったり、その後、おめでとう結婚記念日といって、夫婦の馴れ初め講談を作るというのをやっていたんですが、その時の相棒である作家さんと作っていたコーナーです。「ご覧、ゴラン高原だよ」なんて、台本も面白くて。

陽子 なるほど。1週間でも1ヵ月でも「瓦版」であれば、そこに逸話や噂話なんかも加えて、それを面白く伝えられますし、自分の芸に幅が出てくるかも知れませんね。

平成7年初席・お江戸日本橋亭にて
 (神田陽子・提供)