番頭色々

入船亭扇太の「お恐れながら申し上げます」 第3回

皆々様のおかげです

 こうして振り返ると、番頭の仕事は本当に色々あります。これは扇白兄さんの番頭をした私個人の経験したことで、一門や新真打、それぞれ違いがあります。

 ありがたいことに、扇白兄さんはとても優しい方で、ご自身が一番大変なはずなのに、私を気づかってくださいました。たくさんご馳走になり、色々なお話もしていただきました。

 噺家の中には番頭を経験せずに真打になられる方もいます。私も以前はその方がいいなと思ってました。でも、扇白兄さんの番頭を務められたことは、良い思い出になりそうです。番頭を任せてくださって、ありがとうございます。本当にやって良かったと思っています。

 そして、お手伝いに来てくださった二ツ目の兄さん、後輩の皆さん、前座さん。皆さんに支えられ、とても心強かったです。ありがとうございました!

高座の兄さん

 扇白兄さんの披露パーティー、披露興行には本当にたくさんのお客様がいらっしゃいました。各寄席にも連日、大勢のお客様が駆けつけてくださり、盛会のうちに披露目を終えることができました。皆々様のおかげです。心より感謝申し上げます。

 良い披露目だったなぁ。

(毎月11日頃、掲載予定)