大会後のご褒美は、魅惑のナポレターナとプロシュート!

「かけはしのしゅんのはなし」 第6回

旨すぎて理性がとけた

 注文して待つこと5分、アンチョビとニンニクの香りと一緒に運ばれてきた、大皿にのったピザ。

 ビジュアル100点。ピザは見た目が10割。美味しいに決まっている。窯で熱せられたモッツァレラチーズが、呼吸をするようにジュブジュブ言っています。ナイフとフォークで食べよう。心を落ち着かせて、ピザを一口大に切って、ソースが落ちないようにモッツァレラと絡ませて口に運ぶ……美味い。

 旨味と一緒に、アンチョビ、ニンニク、オレガノ、上質な小麦の香りが口いっぱいに広がって、鼻に抜ける。この瞬間を堪能するために、減量をしてきたんじゃないかと思うぐらいな美味しさ。あっという間になくなる。

ナポレターナ(撮影:かけ橋)

 ……もう一枚頼みたいな。

 「プロシュート」(生ハム、ルッコラ、モッツァレラ)、いいんじゃないかな。生ハムのピザは間違いないでしょう。店員さんにお願いして、注文したアイスコーヒーを口に含む。プロシュートを待つ。

 やってきた。なんじゃこれは!? 想像を超えた生ハムの量。一人でジャケットを着て黙々とピザを食べているから、ミシュランの覆面調査員だと思われて、サービスしてもらっている可能性もあります。

 ナイフを入れて口に入れる。シャキシャキ食感のルッコラに、しっとりとした生ハムの食感を、モッツァレラが優しく包んでくれる。あっという間に完食。

プロシュート(撮影:かけ橋)

 お腹いっぱいで店を出ると、妻からのLINE。

 「明日の朝食のサラダチキン作っておく?」


 ――また減量して、今度は妻とランチに行こう!

ピッツェリア ノラ(Instagram)

春風亭かけ橋 公式ホームページ

(毎月18日頃、掲載予定)