師走と義士伝
「コソメキネマ」 第八回
- 浪曲
港家 小そめ
2025/12/23
今回は、男性の太夫と女性の三味線弾きの成長と恋を描く映画をご紹介!
祐子師匠、笠間に帰る
11月に現役最高齢、103歳の曲師・玉川祐子師匠と共に、祐子師匠の故郷である茨城県笠間市で開催された「忠臣蔵サミット in 笠間」に出演させていただきました。
笠間市は浅野家が赤穂に移る前に笠間藩主だったことがあり、忠臣蔵と縁の深い土地です。「忠臣蔵サミット」は赤穂義士ゆかりの土地で開催されるそうで、今年で34回目とのこと。ゲストが講談の神田伯山先生ということもあり、会場はいっぱいのお客様でした。祐子師匠は、かさま応援大使を務めていることもあり、オープニングに浪曲で15分ほどお時間をいただきました。
浪曲後、祐子師匠のインタビューという流れで、祐子師匠が話し始めると、会場から「おお~!」と大きなどよめきが。会場を大いに沸かせた後、椅子から立ち上がって舞台を師匠がスタスタスタと歩いて退場する時にも再び「おお~!」とどよめきが。
私は普段、見慣れているので忘れていましたが、世間の方が思う103歳より、かなりお元気なのだなと改めて感じた出来事でした。

祐子師匠が初めて笠間で公演をしたのが2023年でした。
きっかけは祐子師匠の記事を見てファンになったOさんという女性が、師匠を故郷の笠間で公演させてあげたいと思い立ち、笠間で落語会をやられていた社会人落語家の万葉亭小太郎さんのチラシをたまたま見つけて連絡し、落語会に祐子師匠をゲストとして入れてもらうことに(もちろんお二人はもともと知り合いでもなく、Oさんの行動力と小太郎さんの懐の深さに話を聞いた時は驚きました)。
当初は40名ほどの会場だったのですが、新聞に記事が掲載されたことなどもあり、予約が殺到、もとの会場では入れないということで、最終的に笠間稲荷神社の会館をお借りすることになり、100名を超えるお客様の前での公演になりました。会場って、変更できるんだ……! 怒涛の展開にただただびっくり。この公演がきっかけで笠間市の皆様が祐子師匠の存在を知ることとなりました。
Oさんが会をやろうと思い立ち、チラシを手にしなければ、そして小太郎さんがそれに対応していただけなければ、祐子師匠が故郷で公演をすることも、かさま応援大使に任命されることもなかったと思うと、物事は何がきっかけになるかわからない、そしてお二人にはとても感謝しております。
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