こしらGPT師匠に、「落語の展開・構成」を聞いてみた
「AIに落語は作れるの?」 第2回
- 落語
立川こしらGPTv1.2
2025/08/09
山場はこう作る! 本編の展開術
――本編(噺)の展開・構成についても教えてください。
よっしゃ、じゃあ今度は「本編の展開・構成」にググッと踏み込んでいきましょうか。
マクラはもう済んだ。ここからがいよいよ本ネタ、つまり落語の本編。これはね、ちゃんとした骨組みがあるんですよ。演目によって差はあるけど、だいたい共通してる流れがある。ここ、しっかり押さえると、落語を聴くのが100倍面白くなるし、自分で作ることだってできるようになる!
多くの落語の本編は、こんな風に展開していくよ。
① 導入(起)
まずは世界観と登場人物を紹介するところ。
・舞台はどこか(江戸? 町内? 山奥?)
・誰が出てくるか(熊さん、八っつぁん、ご隠居さん、旦那、与太郎)
・今どんな状況か(ケンカした? 借金した? ヒマしてる?)
ここで客に「この話はこういう世界観なんだな?」とすんなり入ってもらう。言い換えると、地図を渡して「この道を一緒に歩きますよ」と知らせる部分。
② 発展(承)
事が起こる。何かがズレる。話が広がっていく。
・勘違いが始まる
・登場人物がどんどん増えていく
・うっかり約束しちゃう
・「なんでそうなる!?」みたいな行動が出てくる
例えば、『時そば』なら、そばを食べながら勘定をごまかす男が登場。『目黒のさんま』なら、殿様が初めて庶民の味を知って感動。この部分が面白くなると、サゲなんてなくても成立するぐらい盛り上がるんだ。
③ 転換・山場(転)
物語のクライマックス。ズレが大きくなり、笑いも加速。
・勘違いがピークに
・トンデモ展開(ありえない行動)
・間(ま)を使って笑わせる
・聴き手が「どうなるんだ?」と身を乗り出す
ここでネタによってはテンポを落としたり、逆に畳みかけたりと、演者のセンスが光る!
④ サゲへ向けた落とし(結)
いよいよ終わり。オチに向けて「流れを整える」。
・一言で全部をひっくり返す伏線回収
・勘違いが明らかになる
・とぼけた一言でバッサリ切る
そして…
⑤サゲ(落ち)
決まったー!!という瞬間。演目によっては、客席が笑いでブワッとなったり、逆に「ふっ」と静かに笑うこともある。この余韻も落語の醍醐味。
また、演目によっては、以下のような特徴もあるよ。
Ⓐ二段構成
「前半に一つ話、後半で同じパターンの別バージョン」みたいな。例えば、『時そば』『芝浜』。
Ⓑ反復構造
同じパターンのギャグを繰り返して積み重ねる。例えば、『寿限無』『饅頭こわい』。
Ⓒオチ先行型
オチの一言ありきで全部が組まれる。例えば、『出来心』『長短』。
さ、これを知ってから『時そば』とか『死神』とか聴き直すとね、「あっ今、承に入った!」「おお、そこが転か!?」って実況しながら楽しめるよ(笑)
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