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除夜の鐘 ~しょうもない年越しの瞬間

「テーマをもらえば考えます」 第5回

煩悩は?

 そもそも除夜の鐘は108回ですが、諸説あるそうですね。詳しくは自分で調べてちょ。とりあえず年内に107回、年明けに1回。年明けのは、古い年と新しい年をまたいで煩悩を消し去るとのことで。

 じゃあ年明けの1個の後、1年の間にあと107個の煩悩が溜まるんだね!? 随分、溜めるねー!! 108÷12で月に9回でもいいのかな? そういう風情のないことを言うと怒られるか~~~。

 要は、昔の大晦日までのツケと一緒だね。まとめて払えって! 落語では『芝浜』『文七元結』『掛け取り』とかツケを払えないで年を越すのがあるから、それが新年の1回だと思えばいいかな。

 よし、ここにきてムリヤリ落語のハナシまで絡めたぞ。上手いこと言った!!

 そんな中、最近のニュースだと、鐘を撞くのが有料のところができるそうですね。混雑やインバウンドやなんかで。まあ元々、お布施やお賽銭であったと思うんだけど。日本人が外国でチップの出し方がわからないみたいに、外国の方が日本でお布施とか、わからないかもしれないからいいのかな。

 寄席もまれに日本語がよくわからない人が木戸銭払って、試しに入ってすぐ出て行くので、それと一緒だね。違うかー!

 除夜の鐘にも国際化の波を感じますよね。音は波なだけに! うん、コレはつまらんぞ。もう今年も疲れたので、そろそろ終わりにします!そういえば、「除夜の鐘を鳴らしたい!」という煩悩は何番目になるのかな?

 ちなみに煩悩は、なくならないらしいよ!!
 なんだよー。

▼三遊亭天どん 公式ホームページ

(毎月30日頃、掲載予定)