小じかの一歩目 （前編）
鈴々舎馬風一門 入門物語 第9回
- 落語
小学生の頃の筆者（柳家小じか・提供）
筋金入りの落研部員
続いて出てまいりましたのは、柳家小せん門下の三番弟子、小じかの一編でしばらくの間、お付き合いのほどを願っておきます。
今回、この『鈴々舎馬風一門 入門物語』のお話をいただきまして、孫弟子の中で一番の新参者である私のことをどれだけの方が知っていらっしゃるかは分からない。分からないが、これを読んでいらっしゃる方の中には、「落語家にどうしてなろうと思ったのだろう」「なぜ師匠に弟子入りをしたんだろう」と、そんな疑問の答えを知りたい方がいるかもしれない。そんな方に読んでいただければと思い、これを書かせていただく。稚拙な文章ではあるが、一読していただければ幸いである。
まず、皆さまに私のことを軽く紹介させていただきたいと思う。本名は、谷口友晴（たにぐち ともはる）。平成11年（1999年）3月14日に生まれ、学生時代のほとんどを地元の神奈川県大和市で過ごした。高校を卒業した後、二松学舎大学に入学。ここで私は落語に出会うことになるのだ。
落語会などでお客さまと話すとよく聞かれるのが、「学生時代、落語研究会だったの？」という質問だ。これは、学生時代に落語研究会に所属していた人が落語家になるというケースが多くあるため、よく聞かれるのだと思う。その例に漏れず、私も落語研究会、略して落研（おちけん）の一員だった。
学生時代の四年間を落研に捧げ、「学生時代はどんなことをしていたのか？」と聞かれると、落研のこと以外は一切覚えてないという、筋金入りの落研部員だった。
Xでフォローする
Facebookでフォローする
いま読まれています！
シリーズ「思い出の味」 第14回
馬琴と琴星と琴鶴と琴人と ～師弟の食事はいつもちぐはぐ
～どじょう鍋からサンドウィッチまで。師弟の食卓は、人生の味がする
鈴々舎馬風一門 入門物語 第9回
小じかの一歩目 （前編）
～筋金入りの落研部員
鈴々舎馬風一門 入門物語 第10回
小じかの一歩目 （後編）
～小さな一歩の物語
鈴々舎馬風一門 入門物語 第1回
ドンといけ美馬 （前編）
～運命のいたずらで落研に
「くだらな観音菩薩」 第6回
鑑真和上
～そう、諦めちゃあいけないんだ
「浪曲案内 連続読み」 第6回
古典？ 新作？ 浪曲シートン動物記
～オオカミの足跡に宿る義理人情
鈴々舎馬風一門 入門物語 第2回
ドンといけ美馬 （後編）
～一度は諦めた落語の世界
シリーズ「思い出の味」 第13回
二つの乳に育てられし
～木綿豆腐に、絹ごし豆腐、豆乳、絹揚げ、おからの炊いたん！
シリーズ「思い出の味」 第7回
講釈師夏物語
～魂がしびれる神のラーメン!
「まだ名人になりたい」 第5回
秋白し
～私は秋の名物に「発情期の鹿」を加えたい！
シリーズ「思い出の味」 第14回
馬琴と琴星と琴鶴と琴人と ～師弟の食事はいつもちぐはぐ
～どじょう鍋からサンドウィッチまで。師弟の食卓は、人生の味がする
鈴々舎馬風一門 入門物語 第9回
小じかの一歩目 （前編）
～筋金入りの落研部員
鈴々舎馬風一門 入門物語 第1回
ドンといけ美馬 （前編）
～運命のいたずらで落研に
鈴々舎馬風一門 入門物語 第10回
小じかの一歩目 （後編）
～小さな一歩の物語
「くだらな観音菩薩」 第6回
鑑真和上
～そう、諦めちゃあいけないんだ
鈴々舎馬風一門 入門物語 第2回
ドンといけ美馬 （後編）
～一度は諦めた落語の世界
「浪曲案内 連続読み」 第6回
古典？ 新作？ 浪曲シートン動物記
～オオカミの足跡に宿る義理人情
「令和らくご改造計画」
第三話 「内輪ノリ」
～またも前座が楽屋を混乱に陥れる！
シリーズ「思い出の味」 第13回
二つの乳に育てられし
～木綿豆腐に、絹ごし豆腐、豆乳、絹揚げ、おからの炊いたん！
シリーズ「思い出の味」 第7回
講釈師夏物語
～魂がしびれる神のラーメン!
「令和らくご改造計画」
第三話 「内輪ノリ」
～またも前座が楽屋を混乱に陥れる！
「まだ名人になりたい」 第5回
秋白し
～私は秋の名物に「発情期の鹿」を加えたい！
シリーズ「思い出の味」 第14回
馬琴と琴星と琴鶴と琴人と ～師弟の食事はいつもちぐはぐ
～どじょう鍋からサンドウィッチまで。師弟の食卓は、人生の味がする
「くだらな観音菩薩」 第6回
鑑真和上
～そう、諦めちゃあいけないんだ
「令和らくご改造計画」
第二話 「集まれ！ 蘊蓄おじさん」
～落語の未来を守るため、前座が立ち上がる!
「令和らくご改造計画」
第一話 「危機感をあなたに」
～笑撃のストーリーが今、始まる！
鈴々舎馬風一門 入門物語 第9回
小じかの一歩目 （前編）
～筋金入りの落研部員
鈴々舎馬風一門 入門物語 第1回
ドンといけ美馬 （前編）
～運命のいたずらで落研に
「ラルテの、てんてこ舞い」 第4回
ミャクミャクに翻弄される日々
～果てしない行列の、その先にあったもの
「噺家渡世の余生な噺」 第6回
“施設長X”の献身
～架空の介護施設を舞台にした超短編小説
「令和らくご改造計画」
第三話 「内輪ノリ」
～またも前座が楽屋を混乱に陥れる！
「けっきょく選んだほうが正解になんねん」 第3回
言霊のブーメラン
～上方落語の打ち上げよ、永遠なれ！
「釈台を離れて語る講釈師 ～女性講釈師編」 第11回
伝統を纏い、革新を語る 神田陽子（前編）
～魅力と素顔に迫るインタビュー
「宇宙まで届け！ 圧倒的お転婆日記」 第6回
ビール飲み干し、そしてわたしに秋が来る
～時にヒリヒリ、時に爆笑の舞台裏
「かけはしのしゅんのはなし」 第4回
「カケハシ」に行ってきた！ ～名前にまつわる小さな冒険
～新宿の絶品スパゲッティ
「“本”日は晴天なり ～めくるめく日々」 第4回
〈書評〉 悪いものが、来ませんように （芦沢央 著）
～壊れゆく絆と親子の愛
「浪曲案内 連続読み」 第5回
君は『浪曲天狗道場』を知っているか
～浪曲の「素人のど自慢番組」がラジオを席巻した時代
「エッセイ的な何か」 第4回
9/3は、睡眠の日 →電車で寝過ごしてしまった男の恥辱
～ジーンズ一枚、上半身裸のまま楽屋入り!?
「マクラになるかも知れない話」 第二回
栗と私
～栗から考える人生の機微
「釈台を離れて語る講釈師 ～女性講釈師編」 第12回
伝統を纏い、革新を語る 神田陽子（中編）
～魅力と素顔に迫るインタビュー
編集部のオススメ
「伯知の日本酒漫遊記 ～酒は“釈”薬の長」 第3回
三合目 ～京都漫遊記 〈壱〉
～幕末ロマンと伏見の名酒
「マクラになるかも知れない話」 第一回
夏の日の少年
～僕たちは、小さな冒険者だった
シリーズ「思い出の味」 第11回
食べ物が詰まった、師匠桂三金の思い出と棺桶
～焼肉は落語
「令和らくご改造計画」
第一話 「危機感をあなたに」
～笑撃のストーリーが今、始まる！
「二藍の文箱」 第3回
前座見習に師匠見習
～今年の春、弟子を取った
「くだらな観音菩薩」 第2回
阿修羅
～私は良い人なので、お気軽に話しかけてくださいね！
月刊「シン・道楽亭コラム」 第2回
席亭への道 ～服部、落語に沼る人生
～還暦過ぎからが人生
