名前

港家小そめの「コソメキネマ」 第4回

こだわり

 縁の薄い「祐子」という名前ですが、気に入っております。ユウという音の響きも好きですし、「祐」(しめすヘンに、右)という漢字もすっきりしていて好み。

 ところが、この祐の字がかなりの高確率で「裕」(ころもヘンに、谷)と書かれる。この間違いがどうしても気に食わないのです。すごく嫌。私はそれほど細かい性格ではないと思うのですが、自分でもよくわからないこだわりです(多分、裕子さんは裕子さんで、祐の字と間違われることがとても多いのではないかと思います)。

 あまりに私がこだわるので、間違えないように、ひらがなで書くようにしていると友人に言われたことも。

 よく手紙をくれる方の宛名がずーっと「裕子」になっていて、ずーっと気になっていました。いや、でもこんなことをいちいち指摘するのは心が狭すぎるし、言いにくい。でも気になる~と思っていたら、ある日その方から「宛名の漢字が間違っているのでは?」という問い合わせをいただきました。

 ようやく気が付いてくれたと張り切って、「しめすヘンに、右の祐子です!」とお伝えしました。しばらくして、その方から手紙が。封筒の宛名書きを見ると、そこには「佑子」(にんベンに、右)の字。

 アア……惜しい……だいぶ近づいたけれど、そこはイじゃなくてネなんですよ……ということもありました。

 自分の名前だけではなく、ネット上などで玉川祐子師匠の名前が裕子になっているのもすごーく気になる。そこは裕じゃなくて祐でしょうが~!!というツッコミを心の中で毎回呟いてしまいます。

二人の祐子

 ここまで読んで、「何てめんどくさい、ちっさい奴」と思われたと思いますが、本当に自分でもそう思います。なぜこんなに気になるのか、自分でもわかりません。