NEW

夏が終わるさみしさなんて宇宙までふっとばしたい

東家千春の「宇宙まで届け! 圧倒的お転婆日記」 第5回

8月前半①

8月1日(金) エレベーターの中にて
 年下の男の子がカップラーメンとスパムおにぎりを持っていたので、「そんな食生活ではだめだ」と諭したところ、「じゃあ、お弁当作ってきてくれますか」と言われて盛大にドギマギしてしまった。少女漫画みたいなことを突然言うのやめてほしい。

8月2日(土) 浪曲定席木馬亭
 仲入り中に、素敵な女性に声をかけられる。なんと4月にクラブで朝まで踊り明かしたときに知り合った女性だった! 一緒にテキーラを一気飲みした! 踊りながら浪曲について話したことを覚えててくださって、観に来てくれたそう。クラブから木馬亭へお客さん連れてこれた!!!
 楽屋で小そめ姉さんのお腹のお肉をつまんだりして遊んだ。

8月5日(火) 浪曲定席木馬亭
 大変暑い日。開演15分前までお客様1名。木馬亭の社長から目が合うなり、「まあ、こういう日もあるよ」と励ましのお言葉。わたしの出番までに9名様に増える。9名様に一生懸命『ガラスの仮面』の第一章をぶつけた。お客様から緊張感が伝わってくる。
 景友兄さんがワイルドな私服で登場。ネックレスつけて、第3ボタンくらいまで開けてた。本当はネックレスに胸毛がからまって完成だそうです(景友兄さんの胸は、つるつるでした)。景友兄さんは、前座時代からこのいでたちで、よく前座仕事さぼってました。大好きな先輩です。
 夜は日本浪曲協会の広間にて、毎週火曜日に開催されている「浪曲火曜亭」の木戸番とトークコーナーの司会。出演は、絹華さんとき太さん、お三味線は、さとさんと鈴さん。ネタをどうやって覚えるのですかというお客様からの質問。絹華さん「勝千代姉さんから、台本100回読めば覚えるよと聞いて。でもわたし、50回読めば覚えるってずっと勘違いしてて」。どういう勘違い。聞き間違えでもなさそうだし。願望?

かっこいいのにひょうきん、という
 稀有な存在の景友兄さん