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名月

「テーマをもらえば考えます」 第2回

名月

お月見と言ったら、お団子だねー!

三遊亭 天どん

執筆者

三遊亭 天どん

執筆者プロフィール

コレは怒られるかなー?

 三遊亭天どんです!

 テーマをもらってやりますよ。今回は、『十五夜、中秋の名月』です。古くからの行事ですので、日時は本来、旧暦の9月。ちなみに2025年は10月6日なので、もうすぐですよー。

 満月を眺めるお月見、要はお団子のイベントだね!! だってそうじゃん、憧れの団子! 絵とか写真でも団子の方が前にあるしー。

 あれは何段?何個?がいいなのかな。お金持ちは違うのかな。たぶん正解あるよね? なくてもいいよね? うん、調べない!!

 という訳で、団子にまつわるエピソード、あるのでひとつ!

 私のネタに『不良クラブ』という噺があります。内容を簡単に言ってしまうと、お爺さん(一応、設定では80歳過ぎ)が不良っぽいことをしようと相談するモノです。

 とあるホールでの落語会。そのネタをやった後、楽屋には当時すでに80歳過ぎ、今でも現役!品の良い本寸法の芸で楽屋で尊敬されている師匠に声をかけていただきました。

 「おー、天どんさん」
 「はい!!?」

 普段は、高座の後に声をかけていただくこともない大先輩からです。寄席ならまだしも、ホールで大ベテランの前で寝っ転がったりするネタをやったので、コレは怒られるかなー?と覚悟をしました。

 そこは円丈の弟子ですので、怒られてもやるのですが!

 「不良だったねー」
 「あー、はい」
 「いいねー! オレも昔、不良だったよ」

 え? そっち!??? 大丈夫な方!?

 「えー!そうだったんですか?」
 「戦争の後は、子どもはみんな不良だったから。悪い先輩に誘われるから後にくっついて、色々イタズラしたもんだよ」

 あー、良かった。主犯ではないのね!

 よく考えたらネタの80歳の設定は、ちょうど同じくらい! それが戦中・戦後育ちの師匠の琴線に触れたようです。

 「そうだったんですか。どんなことありましたかー?」

 そう、適当な私は大先輩に聞いてハナシを広げてしまうのです。