五合目 ~京都漫遊記 〈参〉

「伯知の日本酒漫遊記 ~酒は“釈”薬の長」

月桂冠の歴史を知ったら、3杯じゃ足りない!

 後に中興の祖・大倉恒吉(おおくらつねきち)が、全国知名度トップクラスの酒へと月桂冠を押し上げることになるのだが……お馴染みの酒でも、やっぱり歴史を知ると酒が倍美味く感じるような気がするわけで、ここまで来ると「月桂冠、飲みたい!」と堪らなくなってくる。

 いよいよ展示最後の部屋、試飲コーナーへ。

 「今日の試飲メニューはこちらです! 3つお選びください~! 追加で飲みたい場合はプラス料金で受け付けますー」

 渡されたメニューには、なんと10種類のお酒が!

月桂冠 利き酒メニュー


 (くっ……、ここから3つ選べというのか……!)

 どれも美味しいであろうことは分かっているのだが、酒好き的に、これは大正解!という組み合わせを選びたくなってしまうのである。

利き酒サーバー①

利き酒サーバー②

 うんうん悩んでいるうちに、同じ回に参加している海外からのお客さんたちは即断即決でどんどん飲み、楽しそうに酒談義をはじめている。日本人的優柔不断をしているうちに、酒がなくなってしまっては元も子もない。よし、これにしよう!

 決めた3つは、

アルゴ日本酒 5.0
笠置屋 山田錦 大吟醸
(記念館限定)
鳳麟 純米大吟醸

 新開発の「アルゴ」、歴史を知った後だと惹かれる銘柄の「笠置屋」、そして飲みたくなる「鳳麟 純米大吟醸」。コインを入れて順番に飲んだところ、どれも全く違う味わいで実に美味い。

 甘くてサイダーのように飲める食前酒にピッタリな「アルゴ」。お酒の風味上品な「笠置屋」。特に「鳳麟 純米大吟醸」は、同じテーブルについた人がみんな「えっ、これ美味しい」「これ、一番じゃね!」と口々に褒め称えた逸品だった。