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12/17は、飛行機の日 →初フライトでCAさんの神対応に震えた男の純真

「エッセイ的な何か」 第7回

12/17は、飛行機の日 →初フライトでCAさんの神対応に震えた男の純真

ダメ人間がやってくる! ヤァ!ヤァ!ヤァ!(画:三笑亭夢丸)

三笑亭 夢丸

執筆者

三笑亭 夢丸

執筆者プロフィール

飛行機より怖い、先生のひと言

 今回のテーマは『飛行機の日』。

 12月17日は、ライト兄弟が初飛行に成功した日だそうな。兄弟の都合もあろうが、何もそんな年の瀬に飛ばなくても……。その当時、パイロットの身体はむき出しであろうし、なんだか寒そうである。余計なお世話だけど。

 そしてその2日後、12月19日が『日本初飛行の日』らしい。徳川大尉と日野大尉が動力飛行に成功したのがこの日だそうだ。……またそんな寒そうな時期に! 何か航空力学的に12月は飛びやすい、みたいなものがあるのだろうか。素人考えに、どうせ飛ぶなら夏とかの方が気持ち良さそうな気がするのに。

 ……そんなことを言っていると、兄弟や大尉たちに「別に気持ち良さを求めてやってる訳じゃねぇよ!」と怒られそうではある。

 個人的な思い出は、中学生時分の修学旅行。行き先はお定まりの京都・奈良だったのだが、学年が二分割され、飛行機コースと新幹線コースに分けられ、僕らは新幹線コースであった。ほとんどが飛行機など乗ったことのない、そして飛行機に乗ってみたいお年頃の我々。文句が出るわ出るわ。

 なぜ飛行機に乗れないんだ!と悲嘆に暮れる我々に先生が一喝。

 「…全員で乗って、万が一のことがあったら卒業式ができないだろ!」

 航空会社の人に聞かれたら、怒られること請け合いの偏見にまみれた発言ながら、不満タラタラな僕たちを一瞬で黙らせた先生の手腕は見事であった。