浪曲ほど素敵な商売はない

「浪曲案内 連続読み」 第8回

浪曲ほど素敵な商売はない

2025年も多くの方々にご来場いただき、ありがとうございました(画:原えつお)

東家 一太郎

執筆者

東家 一太郎

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これぞ正統派? かぶりもので浪曲

 近年「いちかい」では、節劇(浪曲と芝居が合体した喜劇)を行っていましたが、今年は少しシンプルな構成にしてみました。今までは、かなり詰め込み過ぎな内容だったのです……。番組は、次の通りです。


一、新作浪曲「レッサーパンダの風雲児
       ~千葉市動物公園の風太くん」
一、ゲスト・猪馬ぽん太さんの漫談
一、古典浪曲「堀之内祖師堂の由来」
  仲入り
一、「名刀捨丸の由来(山の名刀)」
  (ゲスト・田辺凌天さんとの掛け合いでつとめてフィナーレ)

 東家美(あずまやみつ)の三味線も絶好調で、今回は会を楽しむ余裕を持ちながらつとめることができました。

 同い年、同じ午年(うまどし)のぽん太さんの漫談は大ウケ。

 凌天さんとの講談・浪曲の掛け合いもお客様から大絶賛でした。この掛け合いは、凌天さんの芸とお人柄、美さんと私との三者のコンビネーションも相まって、とてもいいものに仕上がりました。これはどこでやっても受けると思います。一座を組んで、全国で興行できます!

 風太くんの浪曲の時は、私と美さんはレッサーパンダのかぶりもの、これぞ正統派浪曲(笑)!

 道具屋に置かれた日蓮の木像にまつわる話「堀之内祖師堂の由来」は、私自身の芸を高めるために、このネタに向き合って挑みました。

 一年間、お客様をはじめ、お世話になった方々とのご縁で、いろいろな浪曲の仕事を楽しくつとめさせていただいております。そこから得たものを全注力する会が「いちかい」で、今年一年を感謝とともに整理し、次のステップへ向かうことができました。

 来年は、11月21日(土)の13時から浅草木馬亭で開催しますので、新しい手帳にチェックして、お越しいただけましたら嬉しいです!