〈書評〉 犯人と二人きり (高野和明 著)

「“本”日は晴天なり ~めくるめく日々」 第7回

短編集の魅力

 著者の高野和明さんは、数々の受賞歴がある超有名作家だ。

 「お話としても短編とは思えないくらい人間ドラマが詰まっていて、読み応えがある。」――誰が何を偉そうに言うとんねん! カツカツの若手中年落語家が!! お前ほんまはもう初老やからな!!! ……いや、そこまで思う人がこのコラムを読んでいるはずがない。

 自虐に走るのは、売れない若手芸人の悪い癖だ。

 シリーズ化してほしいくらい、私は大好きな短編だった。ほかにもSFな話やホラー、通り魔殺人鬼と建物内に閉じ込められてしまう『二つの銃口』など、様々な“犯人と二人きり”な状況はどれも読む手が止まらない。

 何かしらお気に入りの話に出会えるのも短編集の魅力。

 でも、『犯人と二人きり?』というのもあったような……いや、二人っきりっちゃあ、二人っきりか……。

 いや、誰が偉そうに言うとんねん!

  ……また来月。

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  • 書名 : 犯人と二人きり
  • 著者 : 高野和明
  • 出版社 : 文藝春秋
  • 書店発売日 : 2025年11月
  • ISBN : 9784163920375
  • 判型・ページ数 : 四六判・320ページ
  • 定価 : 1,980円(本体1,800円+税10%)

(毎月1日頃、掲載予定)