2026年1月の最前線(新春ご挨拶 : 宝井琴調・講談協会会長 & 神田紅・日本講談協会会長、今年の顔 : 田辺いちかインタビュー)
「講談最前線」 第14回
- 講談
瀧口 雅仁
2026/01/15
今年の顔である、秋に真打に昇進する田辺いちか
講談はいつも面白い。そして講談はいつも新しい――。講談の魅力って? 講談ってどこで聴けるの? どんな講釈師がどんな講談を読んでいるの?と、それにお応えするべく、注目したい講釈師や会の情報、そして聴講記……と、講談界の「今」を追い掛けていきます。
午年を駆け抜ける講談界 ~新春インタビュー
新年おめでとうございます。2026年も「話楽生Web」ならびに、当「講談最前線」のご贔屓をよろしくお願いいたします。
ここ数年、スポットライトを浴びている講談界が、午年(うまどし)をどのように駆け抜けていくのか。新年最初の最前線は、宝井琴調・講談協会会長と、神田紅・日本講談協会会長、そしてこの秋の真打昇進が決定している、まさに「今年の顔」と言うべき田辺いちかさんに、今年の抱負を尋ねてみました。
宝井琴調・講談協会会長 年頭のご挨拶
講談協会の“今”を知ることのできるYouTubeの「講談かわら版」の開設に、新宿講談会や津の守講談会での企画公演。元は講釈席であった上野・鈴本演芸場で、夏と冬の主任興行。そして昨年は協会の一般社団法人化と、講談界の発展に力を注いでいる宝井琴調会長が、2026年にどんな動きを見せるのかを尋ねてみた。
―― 今年の講談協会はどんな動きになりそうですか。
琴調 4月に神田おりびあが二ツ目に昇進し、秋には田辺いちかが真打に昇進します。いちかに関しては、色々な媒体で大きく取り上げていただいており、協会としても講談界としても大きなニュースになると思っているので、それを盛り上げていきたいと考えています。
あとは昨年、協会が社団法人化の認可を受けたので、それをどう活かしていくのか。より良い運営を目指して、我々の頭ばかりでなく、智者の知恵を借り、アドバイスをもらえる体制を作り、法人化したことのメリットを作り出さないといけないと、そのあたりが大きな課題になると思っています。
―― ここ数年、日本講談協会との積極的な動きも見られます。
琴調 おかげさまで両協会で運営している「泉岳寺講談会」が春には50回を迎えます。ここまで続くとは思っていませんでしたが、次は100回を目指して開催していきたいと思っています。(神田)伯山君が講談協会の若手を引っ張ってくれていて、それはまことにありがたいので、その勢いをもらって、うちの協会も頑張っていかなければなりません。若手が積極的に交流しているので応援していきたいですね。
―― 若い世代は、過去の歴史やそういったものにとらわれることなく、これからの講談界をみんなで担っていかなければならないという気概で頑張っていると思います。
琴調 もっともっと仲間意識を熱くしていってもらいたいですね。

―― ズバリ、2026年の宝井琴調は。
琴調 琴調は、くたびれ果ててしまってね……(笑)。群れの先頭を走っていきたいと思っております。夏と冬には鈴本演芸場でのトリも待っておりますし、若手をあれだけ使っていただけるのも大変に嬉しいので、頑張ってやっていきたいと思っております。午年でございますので、立派ないななきをあげながら、駆け回り、跳ね回り、俺はここにいるんだ!ということをみなさまに見ていただきたい。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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