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3月8日は、餃子の日 →無茶苦茶、食う男の偉業

「エッセイ的な何か」 第10回

 上京してからお気に入りなのは、町屋にある『川ばた』。

 「中華喫茶」という謎の肩書きなので一応、喫茶店らしいのだが、ここの餡が新発田のものに近い。サイズも大ぶり。あとは神保町の『ゆにおん食堂』。こちらは演芸ファンにもお馴染みのお店だが、餃子もすごく美味しい。

 皆様もお気に入りの餃子があったら、ぜひ教えていただきたい。

 まあ、いままで何だかんだとビッグサイズな餃子の話ばかりしてきたが、では小ぶりな餃子が好みではないのかと問われると、こちらも好きなのである。

 思い出深いのが、名古屋にあった『百老亭』。大須演芸場の通りを挟んで、斜め前ぐらいにあった中華料理屋である。数年前に閉店したと聞いたが、有志により近所で再開しているそうだ。

 あれは入門し、楽屋働きをし始めた一年目だったか、二年目であったか、初めて大須演芸場にて芸術協会のメンバーで興行を打つということになり、その前座として十日間楽屋泊まりで滞在したのだった。柳亭痴楽(りゅうていちらく)師匠が座頭。いまの小痴楽師のお父さん。

 「おう、メシ食いに行くか!」

 と声をかけていただき、連れて行ってもらったのが、その『百老亭』。何しろこちらは入りたての前座である。座頭の師匠と二人きりで食事というのも緊張するのだが、それにも増して食べ盛り。食い意地が張っていた。

 痴楽師匠がまた、美味しいお店を沢山知っているんだ。この『百老亭』もきっと美味しいに違いない。……と、こっそり期待をしていた。そして期待通りに美味しかった。

 のだが……。