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私が思う「落語界とお笑い界の違い」(前編)

ピン芸人・服部拓也の「エンタメを抱きしめて」 第2回

私が思う「落語界とお笑い界の違い」(前編)

落語の世界には、伝統的な様式美がある

服部 拓也

執筆者

服部 拓也

執筆者プロフィール

様式美と衣装

 皆様、エンタメ楽しんでいますかー!?

 今月もありがたいことに、記事を書かせていただきます! とりあえず、これを観ていただけているということは、一発で打ち切りにならなかったということです! 二回目を経て、初めて連載になりますからね。

 さて今回は、落語界(伝統芸能)とお笑い界の違いについて、やや大雑把になるかもしれませんが、感じたことを書きたいと思います(主観に基づく内容で、間違いもあるかもしれませんが、ご了承ください!)。

 まず思うのは、演芸の「画」のイメージの違いです。落語や講談などでは、赤い毛氈(もうせん)が敷かれた高座の座布団に座り、衣装として着物を着て、芸を披露します。小道具は、見台や釈台に加えて、扇子や手拭いを使って様々な表現をするのが私のイメージです。

 私が観てきた落語家さんや講談師の方には、必ずこうした「様式美」があります。この形がとても日本的で、それが伝統や文化になるんだと感じます。

 一方、お笑いは、完全に無法地帯です(笑)。一応、漫才・漫談・コントという大きなジャンル分けはありますが、衣装も小道具も自由です。

 漫才と漫談は、まだマイク一本の前で表現するという「様式美」があると思いますが、スーツを着ようが、パンツ一丁で演じようが、本当に自由です。何なら覆面マスクを付けたり、顔にペイントメイクして、キャラクターとして素顔を明かさず表現することができます。

 このあたりの自由度の違いは、あるかもしれません。

お笑いは、面白ければ何であり!?(筆者のライブ配信映像から)