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2025年9月の最前線 【後編】 (宝井小琴の二ツ目昇進、神田鯉花の結婚/講談入門② ~入門書編[1])

「講談最前線」 第8回

講談界の慶事② ~神田鯉花の結婚報告

 9月に入ってすぐに飛び込んできたもう一つの慶事が、神田鯉花の結婚報告だ。ネット系をはじめとしたニュースで知った人も多いだろうが、そのお相手は、鯉花も所属する落語芸術協会の落語家・春雨や晴太というから驚いた。

 鯉花は、1994年(平成6年)生まれで、2018年(平成30年)に三代目神田松鯉に入門し、2023年(令和5年)、二ツ目昇進。そして、そのお相手となる晴太は、1987年(昭和62年)生まれで、2015年(平成27年)に春雨や雷蔵に入門。2019年(令和元年)に二ツ目昇進というから同じ時代に前座修業をした楽屋仲間でもある。

 鯉花の芸や、今の講談に対する想いは、6月のインタビューで紹介したので、そちらもご覧いただきたいが、今回、当ウェブメディアのために鯉花本人からコメントを頂戴したので紹介する。


先日発表をいたしましたが、この度、春雨や晴太兄さんと結婚いたしました。

お互い山が好きなので8/11の山の日に籍を入れました。
Xでの発表の際に「晴太兄さんさん」と盛大なやらかし(誤字)をしてしまいましたが、晴太兄さんはずっと爆笑していたので「やっぱりこの人と結婚して良かったなぁ」と改めて実感しました。
皆々様方からあたたかいご声援、お祝いのコメントをいただきました。大変嬉しかったです。この場を借りて御礼申し上げます。
文字通り「病める時も健やかなる時も」一緒に生きていきます。歳を重ねる喜びを互いに分かち合って過ごしていけたらなと思っております。

本当は事前にご報告したい方々も沢山いらっしゃったのですが「同協会内の二ツ目芸人同士」という特殊な事情もあり、ご報告できなかったことをどうかお許しくださいませ。

今後も芸道に精進してまいりますので、皆さまご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします。


 二人が所属する落語芸術協会のプロフィール欄を見ると、確かに共通した趣味に「山登り」とある。気が付かなかった……(笑)。何はともあれ、気の合う二人。青臭い言い方をすれば、これからは夫婦して互いの芸を研鑽していってもらいたい。春雨や晴太と神田鯉花の二人のこれからに幸あれ!