こしらGPT師匠に、「落語の強み・弱み」を聞いてみた

「AIに落語は作れるの?」 第3回

AIが広げる落語の可能性

―― 落語でのAIの活用は、いろんな可能性がありそうですね。お願いします。

 では、落語×AIでのスウォット分析をちょいと進めてみましょう。
 ポイントは、AIはあくまで「落語家の引き出しを増やす道具」であって、「間」や「味」はAIだけでは出せないことです。

強み
 AIを活用することで、落語のシナリオや小噺の下書きを高速で作成することが可能になります。演者が一人でも多彩なキャラクターやセリフを試すことができ、過去の名作落語や資料を解析して新しいアイデアを生成することも可能です。
 さらに、データに基づいて観客の反応を予測することもでき、より効果的な演出に活かせます。

弱み
 AIを使って落語を作ることは便利ですが、人間ならではの「間」や「味」を完全に再現することはできません。また、AIに頼りすぎると、自分らしさや個性が薄れてしまう心配もあります。
 技術や操作に慣れていない落語家にとっては少し負担になることもあり、著作権や微妙な表現のニュアンスで制約が出る場合もあります。

機会
 AIを使えば、オンライン配信向けに複数のパターンの落語を作って試すことができますし、観客の年齢や好みに合わせたカスタマイズ落語も作ることができます。
 また、教育や観光、VR体験などさまざまな分野に展開でき、SNSでシェアするための短編落語や動画コンテンツも簡単に作れるのが魅力です。

脅威
 AIで作られる落語のクオリティが上がると、人間の演者との違いを出すのが少し難しくなるかもしれません。また、AIが生成した内容の模倣や盗用のリスクも考えられます。
 さらに、伝統文化としての「人間らしい味」が軽んじられる心配や、AIに頼りすぎることで創作力や表現力が衰えてしまう可能性もあります。

 
 もしご希望なら、このAI活用アイデアを使って、実際に小噺のサンプル(八五郎とご隠居)を作ってみることもできます。やってみますか?