目青不動

「くだらな観音菩薩」 第7回

目青不動

画:林家きく麿

林家 きく麿

執筆者

林家 きく麿

執筆者プロフィール

闘え! 縁結びのお寺

 こんにちわな人も、こんばんわな人も、おはようございます。林家きく麿です。

 東急世田谷線の三軒茶屋駅を出て、右手を眺めていると、すぐ2本の石柱があるのをご存知でしょうか? 柱というか門柱ですかね。すーっと伸びている、その2本の柱には「目青不動尊(めあおふどうそん)」と書かれています。

 そうです! あの、東京の五色不動のひとつ、目青不動様が祀られている天台宗・教学院(きょうがくいん)があるのです。

 何がそうです!なのかは分かりませんが、教学院です。前座の頃、国立演芸場のポスターを貼って貰うために、ポスターと招待券をお届けすると、必ずご祝儀をくださった教学院です!

 ありがとう、教学院!
 負けるなー、教学院!
 闘えー、教学院!

 そんな訳もありまして、私は前を通ると必ずお不動様に手を合わせております。もちろん、お賽銭も入れさせていただいております。

 六月には紫陽花の小径ができて、猫がいて、お墓側の壁には泥棒よけの仕掛けがしてあります。壁の上にコンクリートを塗って、そこに割れた瓶のかけらがブッサブッサと刺さっている恐ろしい仕掛けです。見るたびに、お尻の穴がキュッとなるやつです。

 皆さんもありますよね、キュッとなる時。友だちが怪我した時に、見てみると傷がパックリ割れて肉が見えていたとか、擦り傷かと思ったら骨が見えていたとか、書いているだけでもキュッとしちゃいます。……ごめんなさい、嫌な話をしてしまいました。

 また話が逸れました。そして、ここ教学院のご利益は、縁結び・恋愛なのだそうです。

 ……っていうことは、私がいろんな方々に助けていただいているのは、いつも教学院にお参りしているおかげかもしれません。そのおかげで皆さんとのご縁をいただいているのであります!

 ありがとう、教学院!
 立ち上がれ、教学院!
 頑張れ、僕らの教学院!