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シン・道楽亭Webサイトリニューアル! ほぼほぼAIで作ってみた話

月刊「シン・道楽亭コラム」 第11回

リニューアルしたいと思っても、できなかった理由

 私は、長いこと広告業界でクリエイティブ分野に関わってきました。主にデジタルコンテンツの分野です。

 だから、「こんなサイトにしたい」という構想はある。紙やPowerPoint(パワーポイント)、今ならFigma(フィグマ)で画面設計を描くこともできる。

 ただ、それを実際に動くWebサイトとして構築するスキルがない。かっこいいデザインにするセンスもない。ないないづくしです。

 厄介なのは、長年デジタルコンテンツ業界にいたせいで、無駄に目だけは肥えていること。自分では作れないくせに、気になるところだけは山ほど見えてしまう。

 自分の目を満足させるレベルで、プロに依頼したらどうなるか。当然、相応のコストがかかります。

 もちろん、もっと安く発注できる方法があるかもしれません。でも、プロフェッショナルに支払う対価を安く叩くべきではない、というのが私の考えです。それは巡り巡って、自分の首を絞めることになるのだから。

 リニューアルしたい。でもスキルがない。プロに頼む予算もない。そのため、踏み出すことができませんでした。

自分でできるかもしれない、と思ったきっかけ

 膠着状態を打ち破ったのは、もう言うまでもなく、世の中の常識を根底から覆しているAIの進化です。

 AIが世に出始めた頃から、使い方次第で自分の優秀な助手になるか、自分の仕事を奪う怪獣になるか、と思っていました。デジタルコンテンツ業界にいる人間として、無視できない存在であることは確かです。

 そんなとき、仕事でつながりのある「我楽田工房」主催の横山貴敏さんから、「AI研究会」なるものを始めると聞きました。堅苦しい勉強会ではなく、東大出身でAIを使ったビジネスを開発している起業家の青山和暉さん(年齢で言うと圧倒的に“青山くん”)を講師に迎え、ゆる~くAIで何ができるかをみんなで考える集まりです。

 AIを知っておいて損はないと参加してみると、想像以上に実践的で、私の“AIを使う”というスキルは、ここでほぼ培われました。

 参加した当初(2025年序盤)は、シン・道楽亭の運営の中でできることといえば、落語会のチラシの背景画像を生成したり、ロゴを作ったりする程度でした。それが回を重ねるごとにAIの表現力がどんどん上がっていることを知り、ある時、気づいたのです。

 ――シン・道楽亭くらいの規模感なら、最初から最後までAIにWebサイトを作ってもらえるのでは?