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2026年3月の最前線(聴講記:令和鹿芝居「髪結新三の巻」/玉造小劇店「カラサワギ」、講談界短信)

「講談最前線」 第15回

講談界短信

① 一龍斎貞寿、芝居に出演

 1995年(平成7年)に作家で演出家でもある高井浩子(たかいひろこ)が旗揚げした、東京タンバリン。劇団のコンセプトは〈現代人の陰を日常会話の中にあぶりだしていく物語を「演劇でしかできない表現」にこだわった演出で上演〉すること。

 その最新公演「花に嵐」と「さつさつの声」(ともに作・演出は高井浩子)が、5月14日(木)~21日(木)に東京国立博物館の九条館で行われる。出演者は山崎美貴、木村美月、伊藤俊輔、吉田電話、青海衣央里、萩原美智子、森啓一朗、そして一龍斎貞寿。物語や詳細が発表され次第、こちらでも紹介する予定。

② 旭堂南明(天明留理子)、芝居に出演

 劇作家であり、演出家である平田オリザが率いる劇団青年団に所属し、天明留理子(てんみょうるりこ)の名で俳優活動も行う旭堂南明が、トレモロ 第5回本公演『コリオレーナス』に出演。

 シェイクスピアによる後期の悲劇作品(翻訳:小田島雄志 演出:早坂彩)で、コリオレーナスの母であるヴォラムニアを演じた。ほかの出演者は、丸山港都(東京夜光)、鷹野梨恵子(イエローヘルメッツ)、村尾オサム(遊劇体)、豊島祐貴(プロトテアトル)等で、3/13~15にロームシアター京都×京都芸術センターで開催された。

③ 神田梅之丞、二ツ目昇進

 六代目神田伯山門下で、一番弟子の神田梅之丞が2026年(令和8年)2月に二ツ目に昇進した。

 1994年(平成6年)1月6日に神奈川県横浜市生まれで、日本大学芸術学部の映画学科を卒業し、2021年(令和3年)10月に神田伯山に入門。伯山の英才指導を受け、今は連続物や神田派に伝わる講談を快活に、そしてスマートな読みで一席一席を丁寧に読んでいる。今後、どんな活動を見せていくのかに期待したい。

講談師 神田梅之丞 公式ホームページ(クリックすると移動します)

④ 神田おりびあ、二ツ目昇進

 神田香織門下で、講談協会に所属する神田おりびあも2026年4月に二ツ目昇進の予定。

 2022年(令和4年)2月に入門し、最近は講談の魅力は軍談にあると見据え、今は修羅場街道を突き進んでいる。そこで鍛えた腕を、今後はどのように高座で魅せていくのかに注目してほしい。二ツ目昇進のお披露目興行は、4月1日~3日に講談協会定席の1つ、津の守講談会で行われる。

(以上、敬称略)

(毎月13日頃、配信予定)