NEW

このキなんのキ気になる一記

「コソメキネマ」 第十一回

「ゆるすけどわすれない」

 一記さんに「『阿賀に生きる』以外で好きな映画は?」と聞いてみて、挙げてもらった映画のうちの一本が、エミール・クストリッツァ監督の『アンダーグラウンド』でした。私もこれは強い印象を受けた映画です。

 クストリッツァ監督の故国、ユーゴスラビアの激動の歴史を描いた作品。

 複雑な国というものの苦しみ悲しみ、時におかしさを交え、幻想的な映像と共に強烈に描かれています。

 当初は、5時間のテレビシリーズ映画として放映され、映画公開時に3時間ほどに短縮されて公開されました。

 最初、映画用の短縮されたものを見た時にはわからなかった部分が、後から5時間の完全版を見た時に、全て腑に落ちましたので、完全版で観ることをおすすめします(個人的には5時間でも全く長く感じませんでした)。

 この映画の中に「ゆるすけどわすれない」という言葉が出てきます。クストリッツァ監督の背景は理解も想像も及ばないので、この言葉の本当の意味するところはわかっていないと思います。

 ただ、この言葉は私の中に深く深く残り、いつも小さな守り刀のように心に忍ばせているのです。

 ある人にこの言葉を言ったら「ゆるしてはだめだ」と言われたことがあります。それを聞いて、「あなたは、人に許されなければならないことをしていない自信があるのか」と問いかけたくなりました。私にはその自信はありません。

今回の映画

アンダーグラウンド

監督:エミール・クストリッツァ
原案:デュシャン・コバチェビッチ
出演:ミキ・マノイロビッチ、ラザル・リストフスキー、ミリャナ・ヤコビッチ ほか
公開:1995年(平成7年) / 上映時間:171分 / フランス・ドイツ・ハンガリー合作

エミール・クストリッツァ監督作品 『アンダーグラウンド』

クリックすると、AmazonのBlu-ray版販売ページに移動します

宣伝みたいで恐縮ですが……3月29日、ご来場お待ちしております!

第一回 浪々談々(ろうろうだんだん)

  • 日程:
  •  3月29日(日)
  •  開場 18:30 開演 19:00
  • 会場:
  •  鈴座カフェ
  •  (江東区毛利1-2-10 伊神ビル1階)
  •  →Googleマップ
  • 出演:
  •  田辺一記(講談師)
  •  港家小そめ(浪曲師)
     沢村博喜(曲師)

  • ※毎回三席で、二席を交代でつとめます。
    ※今回は浪曲二席、講談一席、トークコーナーとなります。今回のトークテーマは「一記の記は記録の記?」
  •  
  • 料金:
  •  予約 2,000円 当日 2,300円
  •  
  • ご予約:
  •  メール → ten5560@gmail.com

(毎月23日頃、配信予定)

前回はこちら