NEW

VRエンタメの考察

古今亭佑輔とメタバースの世界 第8回

VRエンタメの考察

ファンアートのツクヨミワールド

古今亭 佑輔

執筆者

古今亭 佑輔

執筆者プロフィール

地味な生活

 今日1日、新しい事はありましたか? 新鮮で刺激になる様な、そんな体験をしましたか? 時々そんな日もあるだろう。しかし日々のほとんどは、生きる為の同じ営みの繰り返しだ。

 自分もいま、そんな生活をしている。有難い事に第一子を2026年1月に出産し、その子供を生かす為に日々奮闘している。子供の可愛さに癒され、日々喜びに満ちてはいるが、中々に地味なものである。ミルクをあげオムツを替え、ただそれだけで1日が終わる。

 そして落語の稽古もまた同様に、地道なもの。研鑽を積む時間ほど、地道なものはない。家で淡々と稽古を重ね、人前で披露する日を待つ。高座に上がるほど楽しい事はない。仕事のある日は、ご褒美の様なものである。

 落語家に限らず、きっと皆さんの日々もそんなものではないだろうか。中には些細な事に喜びを感じる事の出来る感受性の豊かな方もいるかもしれないが、大多数の方は日々生きる為に仕事をこなし、体力と共に毎日を消耗していく。たまにご褒美の様な日もあって喜んだり、刺激を受けたり、悲しい事があれば耐え忍んだり。

 そんなものではないだろうか。そんな生活の中で、人々の心を高揚させる様な刺激を与える事が出来るのはエンタメであると自分は思う。

 VRという比較的新しいコンテンツを通して、エンタメというものを今一度考えたい。