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青春の終わりに入門。青春の始まりの入門 (後編)
鈴々舎馬風一門 入門物語
- 落語
楽屋の絆、噺家の恩
うちは師匠が明け透けに、理事会から帰って来られると「おい、今度○○が決まったぞ」などと教えてくださったり、入門早々に「こんないい商売ぇねェんだから、楽屋で我慢しろよ!」と、普通は反面として、隠すところを直情に教示いただける家でした(さらに楽屋では、一般家庭同様に、建前でも「ウチの弟子がすみません」系のところでも、「ウチの弟子の何がワルい!?」と弟子の方を庇ってくださるといふ!有り難き師匠でもございます)。
見習い前座の頃から、1つ上の兄弟子、鈴之助兄さんにいろいろとフォローいただく、歌舞伎町では威風堂々たる武笙兄者が、私が新宿ゴールデン街のマスターとしてカウンターに入っていれば飲みに来てくださる、……落語BARの開店資金を貸してくださる(結局、落語バーの開店は見送ることとなるのですが)。弟弟子の柳家小せんさんには大いに、柳家三語楼さんにもひとかたならないお世話を掛けておりんす。
さらには三遊亭窓輝さん、林家きく麿さんと、芸の路以外でお世話になっている方々……ここには柳家……名前が、何としても出てこない。失礼ながら失念。漢数字系のお名前だったような?(噺家は 笑わせる迄 三三泣き、とかベタな文言を入れる人)さんも入って来ようか。感謝感銘の氣持ちでいっぱいでございます。感謝の心を私に持っていただいて、至極当然な方もありますが、此処は――感謝は石に刻め、施したことは水に流せ定義により、不識。

こちら名人事務局長の成せる采配によるところ大きく。
左は林家久蔵さん