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暑いので!

シリーズ「思い出の味」 第9回

ずんだ・オ・レ地獄 ~飲みきれぬ緑の罠

 安いと思って買って失敗したのは、この間の「ずんだ・オ・レ」だけで十分だ! ずんだが流行ったとはいえ、大量に置いてあるからアヤシイと思ったけど、とても自分の手には負えなかったぜ、「ずんだ・オ・レ」。

 ずんだで何か出すのが先に決まってたのかな? オ・レなら何でもいけると思ったのかな? あー、いっそ、「ずんだオ・レ開発室」の落語を作りたい!

 ちっとも減らない「ずんだ・オ・レ」に比べて、トコロテンと寒天はすぐになくなった。寒天のテキトーな蜜も買っちゃったからね、使い切らないと! トコロテンはカラシを食べるためのモノだからね。十分にある!

 気が付くと自転車を漕いでスーパーに行き、冷蔵庫の中に12個ずつのトコロテンと寒天を並べていた。おー、壮観だ。「コレであと10年は戦える!」と思ったのだが……。

 「ちっとも減らねーよ!!!」

 またやっちまった。オ・レの経験を生かしてないぞ、まだ3日しか経ってない。味は大丈夫だよ。ただ、減らないんだよ。買い過ぎた! ていうか栄養が足りなくて倒れちゃうぞ。

 という訳で、1日の1食をトコロテンか寒天にして、その年の夏は割と健康に過ごしたのです。