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伝統を纏い、革新を語る 神田陽子(後編)

「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」第13回

早稲田大学とのご縁

陽子 所沢市のキャンパスにも通って、友達もできて、今も会ったりしています。大学生活をエンジョイしました。5年かかりましたが、論文を書いてきちんと卒業しました。

陽子 演博に寺山修司の資料が納められていて、寺山修司も講談を作っているんですよね。『八百屋お七』を安保の時代に置き換えた『新宿お七』というんですが、監修と指導を一龍斎貞丈先生が担当されていて、どんな講談であったのか、昔に戻れたら見てみたいですよね。

陽子 10月19日の日曜日に「稲門祭」で、12時30分から大隈小講堂でやります! 東家一太郎さんや古今亭志ん雀さんといった早稲田の卒業生も出演されて、演目が大隈縛りなんです。私は以前に(神田)紫さんが『大隈公の右足』といって、講談教室に通っていた生徒さんが作った作品を読みます。作者に許可をいただいて、今回新たにエピソードを加えて読む予定です。