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名月

「テーマをもらえば考えます」 第2回

落語だ!

 それがちょうど、お月見の時期でした。

 「当時は、食べ物もなかったからねー。今くらいだと、お金持ちの家にお月見の団子が飾ってあるんだよ。それをみんなで取ったりしたよ」

 切実な不良! 時代を感じます。

 「それを毎年やってたね!」
 「毎年ですか! 師匠、その家、怒りませんでしたか?」
 「それは失礼のないようにね。毎年、次の夜にお盆を戻しておいたから!次の年も団子があるんだよ」

 落語だ!! 落語の泥棒だ! さすがの師匠!キレイなオチもついてましたよ。そうなんだね。お金持ちの家の人も毎年、子どもたちが団子を取っていくのも承知で置いていたんだね。さすが憧れの団子!!!

 ひとつ分かったのは、あの団子は取られるために置くモノだったことです! こういう古典落語の時代にあったような体験をいくらでもしてきた方の話は、今では特に貴重です。私が入門した30年くらい前は、まだ楽屋に沢山いらしたのですが。

 以上は、大先輩から聞けた楽しいお話でした!

  と、ここまで来てちょっと調べると、本当に昔は取ってもいい地方もあったそうです。今は物騒だから無理ですねー。

 「あー、取るってことは、『月より団子』ってことか!?」

 調べたら、一応?あるのね! 『月より団子』って言葉! 皆さんはご存知だったと思いますが、色々知らないワタクシは初めて知りましたよ。意味は有名なほうの?『花より団子』と大体同じです。

 そう考えると、月と花はどちらが上なの? 距離が問題なのかな?

 月 < 花 < 団子

 『月より花より団子』だね! でも実際そうかなー、今は花見の方がお月見より賑わってるし、月見は夜、花見は昼が多いので、そう考えると

 夜 < 昼 < 団子

 『夜より昼より団子』だね! 団子は昼でも夜でも食べられるので!

 こうなると「団子最強説」が出てくるね。最強は男のロマンだから! 「世の中の最強が団子!」と言い張る落語、できるかなー!?