雀々が残した大提灯

「ラルテの、てんてこ舞い」 第5回

有楽町で追悼。笑いで偲ぶ三日間

 桂雀々追悼公演は11月25日(火)~27日(木)。全6公演、有楽町よみうりホールで開催する。

 落語界の大看板から、花形落語家、飛ぶ鳥を落とす勢いの人気絶好調の若手まで総勢22名の師匠方が高座に参集頂ける。

 雀々師匠はずっと、口上というものに憧れを持っていた。上方落語家は江戸落語家と違い、「真打制度」というものがない。つまり、口上の席に何度呼ばれても決して、主役である真ん中の席には座れないのである。

 何でも目立つことが好きな師匠である、きっと、いつかは口上の真ん中で、出演者たちのとんでもない冗談や憎らしい皮肉や、それでも応援する小言や声援をこれでもかと思うくらい受けたかったに違いない。

 そこで、今回の公演のハイライトとして、今までにない前代未聞の「追悼口上」というものを披露させて頂こうと思っている。追悼と言っても爆笑派の雀々師匠への口上である。

 「しめっぽいのは勘弁してくれ」

 と言われそうなので、爆笑派の落語家らしく、主演者には、どんどんと雀々師匠をいじって頂き、喧々諤々、何でも言いたい放題、好き勝手にお喋りして頂きたいとお願いするつもりだ。

 観客の皆様にはおおいに笑って頂き、あたたかな会場になってくれればと願うばかりだ。

 「やかましいわ」
 「うるさいわ、ほっとけ」

 と突っ込みながら、当日は会場のどこかでうろちょろし、最初から最後まで雀々師匠は笑って観ているだろう。

 ようやく、口上の真ん中に座れますね。

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(毎月17日頃、掲載予定)