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大山詣りに行ってきました

「お恐れながら申し上げます」第4回

落語

入船亭扇太

2025/12/11

阿夫利神社・下社からの景色

執筆者

入船亭扇太

執筆者プロフィール

微塵も後悔していません

　おはようございます。入船亭扇太です。

　冬になりまして、寒い日が続きます。先日、大山（おおやま）に行ってきましたので、その時に思ったことを書こうと思います。大山に特別な思い入れがある方、若輩者の戯言（ざれごと）だと思ってお許しいただけますよう、お願い申し上げます。

　きっかけは、私が日頃お世話になっているお店の店長からお誘いがあったことです。そのお店では年に1回、旅行に行くことが恒例になっています。ここ数年は行けなかったのですが、今年は参加することができました。このお店には入門する前からお世話になっています。大変に良くしていただいています。今後、このお店のことを書くことがあるかもしれませんが、今月は大山です。

　今回の旅行は日帰りだったのですが、集合場所が変わっていました。9:30、江戸城本丸跡集合。10:00、二重橋前広場。集合場所が2つありました。私は小田急線から千代田線に乗り換えて大手町、そこから歩いて江戸城本丸跡に向かいました。二重橋前駅を通り越して、わざわざ大手町まで行くところに、私の義理堅さが感じられます。

　着いてみると、店長しかいませんでした。他にも参加する方がいるはずなのですが、まだ来ていないようです。店長と都心の高層ビルを眺めながら待っていましたが、結局、誰も来ませんでした。1人から松の廊下の写真とともに「無念！辿り着けず！」という連絡がありました。本丸と松の廊下は目と鼻の先なのですが、力尽きたのでしょうか。しょうがないので、店長と2人で二重橋前広場に向かいます。二重橋前駅で降りておけば良かったな、とは微塵も思いません。

　二重橋前広場には、店長の友だちが2人待っていました。力尽きた方もいました。このご友人たちは店長と同年代です。私も仲良くさせていただいております。おじさん3人が昔の映画のワンシーンを一通り再現したところで、大山詣りが始まりました。ちなみに、なぜ二重橋前駅なのか聞きましたが、「行ったことがなかったから」という答えが返ってきました。微塵も後悔していません。

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