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早朝寄席のこと

「お恐れながら申し上げます」 第6回

早朝寄席のこと

3月22日に初挑戦。精一杯やりますので、ご来場をお待ちしております!

入船亭 扇太

執筆者

入船亭 扇太

執筆者プロフィール

祝復活! 嬉しくてたまりません

 おはようございます。入船亭扇太です。

 2月15日から上野鈴本演芸場で早朝寄席が復活します。2月8日には復活記念として落語協会理事による特別な早朝寄席も開催されました。ご出演の師匠方は、五明樓玉の輔師匠、入船亭扇辰師匠、古今亭菊之丞師匠、春風亭一之輔師匠です。豪華な顔付けで、大入り超満員でした。

 早朝寄席の復活は、ありがたいことです。出てみたいと思っておりました。その思いを書いてみようと思います。稚拙な文章で熱量が伝わらないかもしれません。お汲み取りいただければ幸いです。

復活!早朝寄席(令和8年2月8日):一般社団法人落語協会 YouTubeチャンネル

 私が楽屋に入りたての頃は、まだ早朝寄席はやっていました。一番下っ端の前座は、早くに鈴本に楽屋入りして支度をしなければなりません。まず、その日のめくりの支度をします。10日間のめくりは初日の朝に支度しますが、当日の代演のめくりを準備する必要があります。めくりを探すのも一苦労です。土日は代演が多く、ため息をつきたくなります。

 着物を楽屋に掛けていく師匠もいらっしゃいます。その着物をたたみます。夏になると、掛けてある着物の数が増えます。ため息が出そうになります。それが終わると楽屋に座布団を並べます。鏡の位置など細かいところに気を配ります。ズレていると細かく指摘してくる兄さんもおります。ため息が出ます。

 その頃の先輩方は、早く来て手伝ってくれるということはなく、1人で黙々と支度をしておりました。たまに、優しい兄さんが「一緒にやろう」と早めに来てくれることがあると、涙が出そうになりました。すいません。言い過ぎました。