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街道一の大節分

「マクラになるかも知れない話」 第七回

人生なんて、だいたいそんなもの

 ある噺家は、2月1日にこう思います。

 「あ、今年もニッパチだ。よし、正月疲れもあるし、ゆっくりするか……」

 まあ、気持ちはわかります。毎年そうやって流しているのでしょう。こういう噺家がどういう人生を送るのかは、ご想像にお任せします。

 そしてある噺家は、2月1日を迎えるもっと何ヵ月も前に、こう思います。

 「2月に業界として仕事がない? チャンスだ!」

 この噺家は市場を調査し、隠れたニーズを探し、どうせ仕事がないと皆が気を抜いている間に新たな仕事や、活躍の場を創造していくのです。こういう噺家がどういう人生を送ることができるのかは、ご想像にお任せします。

某寄席にある極上の猫様

 では、萬都はどうか。私とて噺家でございます。毎年、ニッパチはやってきます。萬都は、どっちの噺家なのか。

 正解は、「3月が間近になって、なんか2月ヒマだなと気づく」です。

 くそ噺家です。毎年、だいたいこうです。何なんでしょうか。こういう噺家がどういう人生を送るのかは、ご想像にお任せします。

 想像したら、どうだったか教えてください。