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第八話 「酔っ払いにSNS」

「令和らくご改造計画」

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 もちろん、これは辛辣な見方かもしれない。演芸ファンの中には、そういう投稿を楽しんでいる人たちもいる。

 ただ、それが落語会の集客に繋がっているのかと考えると、僕は少し疑問に思うのである。

 もう少し「売れている」ように見せたほうが、商品、つまり自身の価値は上がるのではないか。趣味のつもりでも、暇そうに見えてしまえば、セルフ・ネガティブキャンペーンになりかねないという話だ。

 そして、もっと厄介なのが酔っ払いの投稿だ。

 深夜になると、意味の分からないツイート(投稿)が並ぶ。どう考えても酒が入っている。

 その流れで、いわゆる「病みツイート」になることも多い。

 これは落語家にとって、あまり相性の良いものではない。

 落語という芸は、人を笑わせる仕事だ。もちろん芸人にも悩みはあるし、精神的に落ち込むことだってある。

 だが、それをそのままSNSに垂れ流してしまうと、見ている側は少し戸惑う。

 僕は比較的、ネットでも踏み込んだ発言をするほうだと思う。このコラムもそうだし、芸論のようなことを書く時もある。

 ある程度は意識的にやっている部分もあるが、そもそもこういったことを考えるのが好きな人間なので、自然にしていても大差はないだろう。

 ただ最近は、キャラクターとして一貫しているから許されている面もあるのかもしれないと感じるようになった。

 普段からそういう発信をしている人間だから、うっかり高座で理⚪︎会の文句を言ってしまっても、なんとなく笑ってもらえる。「バカが、また何か言っているな」で済むのだろうか。

 だが、普段おとなしい人が突然精神的な投稿を始めると、周囲は笑うより先に心配してしまうものだ。

 まして、それが酒の勢いで書かれたものなら、なおさら。

 どうにかならないものだろうか。