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余興について

「すずめのさえずり」 第九回

 または、純粋に凄い芸。一瞬でお面が別のものに変わる中国の芸「変面」は評判が良かった。また見たい。

 そして有名な歌手も良い。林家木久彦さんの披露宴に来た高橋洋子さんの「残酷な天使のテーゼ」は盛り上がったなあ。「この人有名なの?」とか言ってる古今亭文菊兄さんがまた最高だった。

 私自身の披露宴では、最近テレビでも見かけるようになった、男声と女声をノンブレスで切り替えられる奇跡の歌声の持ち主である、マリア・セレンさんをお呼びした。

 偶然ユーチューブで見つけ、なんだこの凄い人は!という衝撃冷めやらぬまま、その勢いで事務所を調べて依頼したのであるが、あと少し遅かったら有名になってしまい頼めなかったかもしれない。

 桂三木助兄さん、柳亭こみち姉さん、古今亭志ん五兄さんの合同パーティー(全員でやる協会公式の合同パーティーと、個人的なものと二回やる人が多い)では、兄弟子の志ん五兄さんがいたためにいろいろお手伝いをさせていただき、余興も私が手配した。

 こみち姉さんが早稲田大学の卒業生だったので、早大の応援部に来てもらった。応援部のリーダーが威勢良く語るコール、あれには独特の調子があるのだが、それで三人の紹介をしてもらうよう、私が台詞を書いた。こんな具合に。応援部のイメージが湧く読者におかれては、ぜひ頭の中で音にしていただきたい。

 「まず始めに~この男~。落語界~随一の~偏食家~。チャーハンのグリーンピースを~、ひと粒~ひと粒~取り除く~、その繊細さが~、芸にも~、表れて~おります。五代目~、桂~、三木助で~ございます!」

 手前味噌ながら、あれはとてもウケました。オレが書いた台本で師匠がたが笑っている。あんなに気分の良かったことはない。