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VRエンタメの考察

古今亭佑輔とメタバースの世界 第8回

新鮮な体験

 自分はVRを使って、落語というエンタメを提供している。有難い事に客席は満員で、お客様は絶えず来てくださっている。しかし、現状に満足して楽観視は出来ない。「慣れ」と「飽き」が直ぐそこに迫っていると自分は感じている。

 自分の育休中、VR業界に面白い流れが起こった。2026年1月に『超かぐや姫!』というアニメがNetflixで独占配信された。多くの反響があり、翌月には映画公開が決定。インターネット上の仮想空間ツクヨミを舞台に、物語は展開する。日本最古の物語「竹取物語」とVRという新しい世界観を掛け合わせた新感覚のアニメーション。気鋭のクリエイターたちが携わり、映像も素晴らしく、非常に斬新な作品である。

 簡単に物語を説明すると、ゲームを趣味とし、日々の癒しは推しライバー(配信者)のライブを観る事、そんな女子高生・彩葉(いろは)の元にある日、竹取物語さながら七色に光輝くゲーミング電柱の中から赤ちゃんが現れる。その後、短時間で成長した少女は「かぐや」と名付けられ、ライバーとして仮想空間で活躍するという話である。気になった方は、是非アニメを観てもらいたい。

Netflix映画『超かぐや姫!』公式サイト

 自分の使用するVRChat内では、「かぐや」の3Dライブが行われた。残念ながら自分は育休中の為、オンタイムでライブを視聴する事は出来なかったが、公式サイトにて動画を視聴した

 更には、主要キャラクターをオマージュした改変(自分のアバターを創る事)や、ファンメイドのパーティクルライブ(光や粒子などのエフェクトを使用したライブ)を行う人、仮想空間ツクヨミに似せたワールド(仮想空間)を創る人たちが現れ、大いに盛り上がった。