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一粒の麦 ~世界に広がれ、落語の輪 in 名古屋!
月刊「シン・道楽亭コラム」 第12回
- 落語
- その他
シン・道楽亭
2026/04/10
画:とつかりょうこ
名古屋で広がる、落語と人の輪
みなさま、こんにちは。シン・道楽亭の共同席亭、服部晶代です。
私は、生まれてから20代の終わりまで、名古屋およびその近郊を転々としながら暮らしてきました。けれども年月が経つにつれ、親戚づきあいも次第に薄れ、いつしか故郷に足を運ぶこともほとんどなくなっていました。
そんな私がこのお正月、久しぶりに名古屋に立ち寄る機会を得ました。懐かしさと同時に、どこか他人行儀な感覚もありながら、それでも街の空気は確かに体に染みついているものだと、改めて実感した次第です。
さて、名古屋近辺の演芸といえば、やはり大須演芸場の存在を抜きには語れません。一度は閉館の憂き目を見ながらも復活を遂げ、今では地元在住の噺家・講談師に加え、東京や大阪からも多くの芸人を招き、定席のみならず独演会や二人会など多彩な興行が行われています。

▼大須演芸場
また、アスターミュージックさんやMUGEプランニングさんといった興行主の方々も活発に活動されており、名古屋の演芸文化を下支えしています。
今回ご紹介したいのは、そうした「場」をさらに身近なところで支え、作り上げている個人の「世話人」の方々です。縁あって出会い、再会し、あるいは新たに知己を得た友人たちの姿を通じて、名古屋の演芸文化の一端をご覧いただければと思います。
●岸辰夫さん
まずは高校時代の後輩であり、今回もっともお世話になった岸辰夫さん。名古屋駅から名鉄特急でほど近い岩倉市にある手芸店「おさや」の店主です。
彼との縁は生徒会室にまで遡るものの、当時はそれほど深く語り合った記憶もなく、再会は時を経てFacebook上でした。ところがその投稿を追っていくと、単なる店舗情報にとどまらず、「かがよひ」というコミュニティカフェ&ギャラリーの活動発信が中心であることに気づきます。
「かがよひ」は、店の二階の倉庫を改装して約20年前に生まれたフリースペースで、子ども食堂、編み物会、読書会、書道、さらにはスピリチュアル系の催しまで、実に多彩なイベントが行われています。岸さん自身は、いまや世話人というよりも「スペース管理人兼見届け人」といった立ち位置で関わっているとのこと。
落語や音楽、演芸の会も月に数回開かれ、なぎら健壱さん、ナオユキ先生、清水宏先生、王様、小堀裕之先生(二丁拳銃)、落語家は柳家さん生師匠、桂九雀師匠、三遊亭はらしょうさん、桂竹千代さん、立川只四楼さんなどが出演され、終演後の交流がまた次の縁を呼ぶ、まさに人の輪が広がる拠点となっています。

▼コミュニティカフェ「かがよひ」
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