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花粉の話

「お恐れながら申し上げます」 第7回

花粉の話

鼻が教えてくれる季節の便り。春を楽しみましょう!

入船亭 扇太

執筆者

入船亭 扇太

執筆者プロフィール

鼻がムズムズしだした、あの春

 おはようございます。入船亭扇太です。

 3月になりまして、お花見の季節がやって参りました。上野公園の入り口の桜は、一足早く満開になっています(このコラムを書いているのは2月の下旬なので、想像で書いています)。お花見にお出掛けになる方も、多いのではないでしょうか。

 桜の写真を撮ろうと、大勢の人がひしめき合っているのも春の風物詩です。私の出身は、北海道の士別市です。士別の桜は、ゴールデンウィークに咲きます。桜咲く卒業式や入学式を経験したことがありません。泥の混じった雪が日陰に溶け残っていました。青春とは縁遠い光景でした。

 桜には、あまり縁がありませんでした。なので、今月は花粉のことを書こうと思います。風流とはかけ離れたものになると思います。お時間のある方は、ご一読ください。

 私が花粉症になったのは、入門してから2年目の春だったと思います。師匠のお宅を掃除している時に、『鼻がムズムズするなぁ』と思っていました。鼻をかむ回数も増えました。『何なんだろう』と思っているうちに、夏になりました。夏になると、症状が出なくなります。当たり前のことです。

 鼻の違和感をすっかり忘れて、年を越しました。また春が来ました。鼻がムズムズします。『何なんだろう』と思いながら掃除中に鼻をかんでいると、師匠から「お前は、俺の家アレルギーなのか」と言われました。何か対策をしなければ。

 どうしたらいいんだろうと頭を悩ませること数日、ふと、おかみさんが花粉症の薬を飲んでるのが目に入りました。それを見て『もしかして花粉症なのかもしれない』と思いました。その時のしっくり来る感覚は、例えようのないものです。

 鼻水、くしゃみ、目のかゆみなど、当てはまる症状がいくつもあるではありませんか。腑に落ちた感覚は、快感すら覚えました。