NEW

私が思う「落語界とお笑い界の違い」(後編)

ピン芸人・服部拓也の「エンタメを抱きしめて」 第4回

私が思う「落語界とお笑い界の違い」(後編)

真打昇進披露パーティーで掲げられた見事な幟(のぼり)

服部 拓也

執筆者

服部 拓也

執筆者プロフィール

真打昇進披露や出囃子などをご紹介!

 相変わらず、どこへ行っても暑い日は続いていますが、そんな中、今月も読んでいただき、皆さんありがとうございます! 緑を見たら私を思い出して、ぜひ拡散してくださいね!(笑)

 さて、今回も「落語界(伝統芸能)とお笑い界」の私が思う違いについて、大雑把になるかもしれませんが、感じたことを書きたいと思います。

 いよいよ、このテーマでは3部作のラスト! 後編です!(完全に主観ですので間違いもあるかもしれませんが、ご了承ください!)

落語の真打昇進披露パーティー

 私がお世話になっている「東新宿カフェコマド」で落語会に携わらせていただくうちに、二ツ目時代に出会った親交のある落語家さんたちが、めでたく!どんどん真打に昇進され、関係者や親しいお客様を呼んで開催する「真打昇進披露パーティー」という華やかな行事にも参加させていただくようになりました。

 初めて参加させていただいたのは、2023年4月。カフェコマド初期の落語会からお世話になっている、春風亭吉好師匠のパーティーでした(桂翔丸師匠、柳亭明楽師匠との一緒のお披露目)。

吉好師匠(左)と筆者(右)。
吉好師匠の真打昇進披露パーティーでの1枚

 浅草の素敵なホテルにて、結婚式のような雰囲気で豪華な料理を堪能しながら、それぞれの師匠や協会の方々の挨拶やマジシャンなどの方々の余興も観られて、ずっと興奮していました。

 子供の頃からテレビで見ていた笑点メンバーの名だたる方々も間近にいて、「自分は何者なんだ!?」「ここはドコなんだ!?」と酔いも回りつつ、夢のような感覚で普段、味わえない美酒美食を喰らいました(笑)

 おそらく、そんな華やかな場所にスーツの「緑髪」は私だけで、私以上に「あの緑は何者なんだ!?」と思われたかもしれません。

 そういえば、「自分は何者なんだ!?」「ここはドコなんだ!?」とパーティーの2年前、コロナ禍で何の仕事もない時、真夜中のウーバーイーツの配達業務、しかも大雨の中、見知らぬ土地で同じことを思いました……。

 話は逸れましたが、真打になるお弟子さんへの師匠からの温かく熱く面白メッセージは、胸と目頭が熱くなり、まさに結婚式の親子のエピソードのような感覚がありました。これぞ師弟関係。

 そこから、コマドの落語会にも出演いただいた立川らく兵師匠、瀧川鯉丸師匠、毎週水曜日にお世話になっている「芸協カデンツァ(落語芸術協会の若手ユニット)」メンバーの春風亭鯉づむ師匠、立川幸之進師匠のパーティーにも参加させていただき、たくさんの素敵な情景・言葉・空気を注入させていただきました。

 余興で来ていた、もともと事務所が一緒だった後輩のランジャタイや、先輩芸人のあぁ~しらきさんにも数年ぶりに特別な場で再会できたりして、毎回、いろんな感動があります。

左から、あぁ~しらきさん、筆者、ランジャタイ

 これはお笑い界では、ほぼない文化で、本当に新鮮です。

 もし、この連載で私のことを知っていただいた業界関係者の方、今後、パーティーでお会いしましたら「何かちょっと知ってる緑の奴だ!」くらいでお話しさせていただけると嬉しいです。