NEW

2025年8月の最前線 【後編】 (講談入門① ~最初に“生で”聞くなら、どうしたらよいか)

「講談最前線」 第6回

[4] 宣伝になりますが、向じま墨亭はいかが?

 向島(むこうじま)の元遊廓街・鳩の街商店街にある、墨亭(ぼくてい)では、毎月落語や講談、浪曲の会を20~25公演開催しているが、その半分近くは講談の会。

 大ベテランの神田愛山や、中堅では神田春陽が連続物の「徳川天一坊」の会を、宝井琴凌は軍談読みに挑み、新鋭の神田伊織は明治物と講談の原点にあたる「太平記」読みを。

 他にも色々な趣向を凝らした会を開催しており、何しろ高座と客席が近い(近すぎるとも?)ので、講談の世界にどっぷりとつかることができ、ハッキリ言っておススメの会ばかり。

 席亭を務める私も受付にいるので、あれこれとお尋ねください(笑)。東京っ子―父は七代続く両国だが、母が福島県郡山出身なので、江戸時代には私のような人を“まだらっ子”と呼んだ、として、自分が席亭を務めている寄席を宣伝するのは、面映ゆいことこの上ないのですが……。

 もちろん、好みは人によって分かれるので、色々な楽しみ方があるはずだが、迷っているならば、[1]~[4]を参考にしてみるのはいかがだろうか。

(以上、敬称略)

書影をクリックすると
 Amazonに移動します

  • 書名 : 講談最前線
  • 著者 : 瀧口雅仁
  • 出版社 : 彩流社
  • 書店発売日 : 2021/12
  • ISBN : 9784779127953
  • 判型・ページ数 : 46判・200ページ
  • 定価 : 2,200円(本体2,000円+税10%)

(毎月13日頃、掲載予定)