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9月21日について

入船亭扇太の「お恐れながら申し上げます」 第2回

笑いと感動の50日間がスタートします!

 やはりなんと言っても、9月21日からは、落語協会の真打昇進襲名披露興行が始まります。

 21日から30日は鈴本演芸場の夜席、10月1日から10日は新宿末廣亭の夜席、11日から20日は浅草演芸ホールの昼席、21日から30日は池袋演芸場の昼席です。

 柳家やなぎ兄さん、林家なな子姉さん、吉原馬雀兄さん、遊京改め入船亭扇白兄さん、馬久改め六代目金原亭馬好兄さんが真打に昇進されます。

令和7年秋の新真打の方々。左から馬久改め六代目金原亭馬好兄さん、
 遊京改め入船亭扇白兄さん、吉原馬雀兄さん、柳家やなぎ兄さん、
 林家なな子姉さん

 私は、遊京兄さんの番頭としてお供を仰せつかっております。前座の頃は、よく披露目(ひろめ)に入っておりました。上野から国立まで合わせると50日間の興行になります。

 10日間だけだったり、半分くらいだったり、50日間まるまるだったりと年によりますが、披露目は大変だという印象を刷り込まれております。

 私は、披露目の「たて前座」(前座のリーダーみたいなもの)を他の人よりも多く経験しております。これは、自慢にはなりません。なかなか二ツ目に昇進できないかった、というだけです。

 最初に、たて前座で披露目に入った時は緊張しました。失敗も多く、兄さん方に助けて頂きました。2度目は前よりはミスのないようにと頑張りました。3度目には、失敗が気にならなくなりました。

 新真打のお披露目は、おめでたい席です。師匠方もお祝いにいらしてくださいます。あまり怒る師匠もおりませんでした。