まんまるおつきさま

「ずいひつかつどお」 第4回

秋の味覚で月を愛でる

 真面目な話になってしまったので、最後は食べ物の話で終わろう。

 この時期は、期間限定メニューが山のようにある。マクドナルドの月見バーガーやモスバーガーの月見フォカッチャのように、数多のファーストフード店が目玉焼きっぽいものをバンズに挟んでいるのだ。

 挟んじゃうと「月が見えないのではないか」と思うが、そんな細かいこと気にする方がおかしいのかもしれない。とにかく月見なのだとガンガン売り捌いているし、実際、美味しければそれで良い。

 月見で食べ物となるとやはり月見蕎麦は外せないが、玉子をどうやって食べるか問題がある。子供の頃は、最初に黄身を崩して食べていた。つゆが玉子と混ざって不思議な色になるのだが、美味しい美味しくない以前に勿体ない。

 思い出すと、父親はお蕎麦を全て食べて、一番最後に黄身を崩さず飲み込んでいた。当時は、蛇みたいで気持ち悪いと思っていたが、現在自分も同じように食べている。ただ、ベストの食べ方ではないとも思っている。

 おそらくベストはお蕎麦を7~8割食べ、レンゲの上に黄身を乗せて、残りのお蕎麦をレンゲの上の黄身にくぐらせて食べ、最後に少しレンゲについた黄身をつゆと一緒に飲む、これだろう。まだやったことないがそのうちやってみようと思っているし、皆様にも試してもらいぜひガッテンしてもらいたい。

 中秋の名月、一年で一番月が綺麗に見える日。
 まんまるお月さまを崩したり、飲み込んだりして楽しんでくださいね。

(以上、敬称略)

(毎月28日頃、掲載予定)