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VRの利便性

古今亭佑輔とメタバースの世界 第9回

VRの利便性

物理的な制約が少ないVRには、無限の可能性がある

古今亭 佑輔

執筆者

古今亭 佑輔

執筆者プロフィール

仮想空間のコストパフォーマンス

 もし貴方が落語会の席亭(主催者)で落語会をやろうとしたら、何をしなければならないか。やることは、きっと沢山ある。まずは日付、演者を決めて、場所を押さえる。その支払いを行うためには、いくらでチケットを売るか。予算は非常にシビアである。

 予算が決まれば、今度は打ち合わせをして備品やそれに必要なものを調達しなければならない。そして窓口も設けて宣伝を行う。他の商業舞台と違って、演者も少なければ備品もほとんど必要ないのが落語の良いところでもあるが、きっと準備は大変なことだろう。

 しかし仮想空間では、場所に制限がない。今すぐにでも海にも宇宙にすら行ける。そして既存の場をお借りする場合、場所代はかからない。商業目的で使う場合のみ、許可を取るだけである。さらには投げ銭などのシステムもあるし、イベントをコンスタントに行うための仕組みも整っている。何かイベントを打つ上でコストパフォーマンスが非常に良いと自分は思う。

 先日、メジャーアーティストのVRChat(プラットフォーム)で撮影したミュージックビデオが話題となった。これまでも様々なアーティストがVRChatでMVの撮影を行ってきたが、(VR界隈に限らず認知度のある)メジャーなアーティストのMVとしては初めてであった。

 今回は、VRの利便性について考えてみたい。