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上方講談の伝統を未来へ繋ぐ、継承者にして開拓者 旭堂南華(中編②)

「釈台を離れて語る講釈師 ~女性講釈師編」 第36回

上方講談の伝統を未来へ繋ぐ、継承者にして開拓者 旭堂南華(中編②)

楽しかった芝居のお稽古(旭堂南華・提供)

瀧口 雅仁

執筆者

瀧口 雅仁

執筆者プロフィール

今こそ聴いてほしい珠玉の演目

南華 あれは私も面白いな思うて、(宝井)琴星先生がメールで「やる?」聞いてきて、「はい、やりたいです!」「じゃあ送るよ」って台本を送ってきてくれて、他にも『情けの仮名書き』を稽古してもらいました。

 そうしたら「あなた『中江藤樹(なかえとうじゅ)』とかいいよ」って仰ってくれて、一回ネタをお願いしたら、5本くらい台本をくれはって、その他に『樋口一葉』。この話は『樋口一葉伝 夏子の恋』と名前を変えて、ようやってますね。あれは最後に自分で短歌を作ってつけたんです。もう大分アレンジしてやってます。

南華 私はあまり『太閤記』はやらないですね。

南華 『難波戦記』の方が、まだやるかな……。師匠には『太閤記』は「秀吉の誕生」からずっとつけてもらいましたけど。

南華 そんなことはないんですけど、あんまりやる機会がない。うちのなみはやの講釈師と一緒の会があるとしたら、誰かがやるんで、ネタが被っていくじゃないですか。だからいつ読んでも誰かと被らないネタシリーズを読むことになりますね。だからみんながやらないネタをやることになります。自分で書いたものとか。それこそ琴星先生にもらったネタとか、いつでもやれるネタみたいなのが多くなりますね。講談スクールでは『太閤記』つけて欲しいとか、『三日普請』をやってみたいですと言われたら、短くして教えたりしてます。

南華 そういう、ちょっと笑いが入ってくるのが生徒さんは好きなんですよね。工期のやりとりのところで、「これくらいで(指を三本出して)」「三ヵ月?」「ノン、ノン、ノン、三日です」なんてやれば面白いんじゃないのって。そしたらみんなして「ノンノンノン」とやってます(笑)。

南華 そうやなあ、なんやろう……。聴いてほしいのはいっぱいありますけど……。

南華 そうですね。『シン・傾城阿波の鳴門』は聴いてほしいですね。去年ね、前に陽子先生につけていただいて、やってなかった『南部坂』をやって、まあまあみんなに褒めてもらって(笑)。それも女の人にウケましたね。女の人ばっかり出てくるからかな。